マンション居住者が一軒家の「正規の民泊」に泊まってみた結果…

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訪日外国人観光客の数は怒涛の勢いで増え続け、宿泊施設は増やしても追いつかない状態。今後は手ごろな価格の民泊の普及が不可欠ですが、地域住民との摩擦も多く報じられています。そんな民泊、「外国人が泊まるもの」と思っていませんか? 今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、民泊にお孫さんと泊まった体験記を紹介、その魅力を伝えています。

住宅宿泊事業法登録の民泊体験しました

こんにちは! 廣田信子です。

先週は、孫たち5人とともに旅行でした。今回は、民泊を体験してみました。これは、ぜひ皆様にシェアしたいと思います。

別荘地でもない、普通の市街地で住宅宿泊事業法にしたがって登録を済ませた正規の民泊というものがどういうものなのか興味深々で行きました。

子どもたちが多いので、車で行けて、せいぜい限度時間が片道2時間で、家の中が広くてできるだけ子供が騒いでもよくて、ということで、選んだ場所でした。モデルハウスのような戸建て住宅で最新設備満載の快適な住まいでした。宿泊は10人まで可能な広さです。正式な住所は、かなり直前に知らせてきました。すべての連絡はAirbnb経由ですが、連絡はスムーズで対応もしっかりしていました。

玄関には、きちんと民泊の登録証が掲げられていました。チェックインは、備え付けのタブレットで身分証明書や顔の映像をとって送信、申込者だけでなく同伴者もです。一応、子供たちも身分確認できるものを携帯するようにいわれていましたが、子供の情報は、あまり開示したくないから、そのままにしていましたが、それに対して、追加を求められることはありませんでした。ホテルだって、国内の場合は身分証明書の提示を求められることはありませんから、ある意味、民泊の方が厳しいとも言えます。

で、どうも、奥にある大きな家がホストの住居のようです。広い敷地に別棟で子供たちの家族のために家を建てたけど、今は、母屋にみんな引っ越して、1軒家が余ったので、リフォームして民泊を始めたのかな…という感じが最初したのですが、そうでないことが、わかりました。玄関の上に置いてあるパンフレットを見ると、この家の写真が満載で、ここは、地元の工務店が、宿泊体験もできるモデルハウスとしてつくったものなのです。モデルハウスみたいと感じたのは当たり前だったのです。吹き抜けの高い天井、暖炉、ロフト、ウッドデッキ等、モデルハウス的要素満載です。

もともとモデルハウスとして造った住宅を民泊にも活用しようと考えたのか、民泊が日本上陸したのを受け、工務店が得意の家づくりで、モデルハウスにもなる民泊施設を建てたのか、定かではありませんが、私はたぶん後者かな…と思っています。敷地は自分の土地、建物は自社で建てられる…モデルハウスとして活用できるのであれば180日以内という民泊のルール内で採算がとれるわけです。で、会社の顔でもある住宅で、違法なことはできないので、きちんと最初から正規の民泊として登録したのでしょう。

で、もうひとつわからないことは、ホストは大学生なのですが、このホストの大学生と母屋の家の持ち主との関係です。母屋には大おじいさんと、50歳代ぐらいの男性は見かけて、挨拶もしました。大学生は、この一家の子供で、資産の活用という意味で、親に民泊を勧めて、自分が窓口になっているのか…それとも、大学生起業家が、このような民泊運営のビジネスモデルをつくって、地方の大家が近くにいるけど普段使われていない住宅みつけて民泊の運営を委託してもらっている…私たちが利用した民泊施設は、そのひとつだということなのか…これも、真相はわかりません。

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