逆輸入?ハワイで流行「ハッピーアワーはしご酒」が使える理由

shutterstock_464199170
 

訪日外国人の間で、日本の小さな飲み屋を渡り歩く「はしご酒」が流行しているのをご存じでしょうか。無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者で繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは、その流行に注目し、小さな商店街でもそんな「はしご酒」の客を呼び込む秘策として、あの「ハッピーアワー」が戦略として使える、という事例を紹介しています。なんでも、ハワイでは「ハッピーアワーはしご酒」なるものが流行しているとか……。

街全体で集客する秘策、「ハッピーアワー」

訪日外国人による、“はしご酒”が流行っています。歌舞伎町などの小さな呑み屋さんを渡り歩く、外国人グループが増えているのです。海外の人が、呑み屋さんを転々とすることはあまりないのですが、誰が教えたのか、日本のサラリーマン的呑み方が面白かったようです。

“はしご酒”をすれば、いろんなお店を知ることができ、自分に合ったお店を発見しやすくなります。また、その都度気分も変わって、楽しく呑めるものです。

お店の側から見ると、来店の機会も増え飲み屋街全体で収益を上げることができます。一店一店で遣うお金は少なくとも、ひと晩で遣うお金は増えてしまうものです。つまり、周辺に落とすお金が増えるということです。“はしご酒”が増える仕掛けを作れば、街全体が儲かるようになるのです。

こうした日本的呑み方が広まりつつある場所が海外にあります。それは、「ハワイ」。地元のロコたちが、“はしご酒”をするようになったのです。日本の影響なのかというとそうではなく、あるシステムが浸透しているからです。

ハッピーアワー」をご存知でしょうか。飲食店などにおいて、決まった時間帯に利用すると、料金が割り引きになるシステムです。英語圏の飲食店では、常識的なサービスとなっています。日本でよく知られているのは、ファミレスの「ガスト」です。平日14:00~18:00限定で、ハイボール・ビール・レモンサワーが200円になります。おつまみも安くなっており、主婦の女子会を推奨しています。

元々「ハッピーアワー」は、お客さまがあまり来ないアイドルタイムの集客を目的としています。最近では、「いきなり!ステーキ」や「ほっともっと」でも実施されています。

ハワイの飲食店で行われている「ハッピーアワー」は、お店によって時間帯もバラバラです。そこに目をつけたのが、“はしご酒”を始めた人たちです。「ハッピーアワー」に合わせて、お店を次々に移っていくのです。“安い時間帯をはしごする”のです。これなら、お金を掛けずに楽しい時間を長く過ごすことができます。お店側もアイドルタイムの集客が容易になります。

この“カタチ”を日本の呑み屋街に導入するのです。お店ごとに時間をずらした「ハッピーアワー」を設け、“はしご酒”を推奨します。「安くはしご酒ができる街」となれば、“ちょっと一杯”のためにでも、わざわざ足を運んでくれるようになります。

image by: Shutterstock.com

佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント)この著者の記事一覧

なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座 』

【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

print
いま読まれてます

  • 逆輸入?ハワイで流行「ハッピーアワーはしご酒」が使える理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け