境内には2,000枚を超える玉垣で埋め尽くされています。朱色に染まるその様は圧巻です。ちなみにこの玉垣はすべて車折神社の神職による手書きだそうです。字体が違うと見た目も良くないので一人の手によるものなのだそうです。玉垣の奉納は沢山の方が頼むため、実際に境内に並ぶまではかなり時間がかかることでしょう。ちなみに私が伏見稲荷大社の千本鳥居を奉納した時は2年半くらい待ちました。ちなみに車折神社の玉垣の掲載は2年間のようです。
参拝者は境内で芸能人の名前探しをするだけでも結構楽しいものです。お気に入りの芸能人の玉垣の前で記念撮影をしている人も目にします。
境内社の芸能神社が有名な車折神社ですが、車折神社の御祭神は平安時代の高名な学者・清原頼業（きよはらのよりなり）です。鎌倉時代、後嵯峨天皇が嵐山に向かう途中に牛車の車軸が折れて動けなくなりました。その場所が清原頼業を祀る社だとわかり、「車折大明神」の神号を送られたと伝えられています。
車折神社のご利益は、学業成就です。また商売繁盛や金運、恋愛運や厄除けなど願いごとに対して約束を叶えてくれるというご利益があります。
車折神社には祈念神石（きねんしんせき）という願いが叶うパワーストーンがあります。肌身離さずに持ち歩けるお守りタイプと、神棚などに飾るお札タイプがあります。社務所で祈念神石を授かり本殿で両手に祈念神石を挟み、願い事を念じながら祈願しましょう。願い事が叶ったら石を1つ拾って帰り、洗い清めてその石にお礼の言葉を書きます。そして祈念神石とお礼の石を車折神社へと返納するという流れになっています。
いかがでしたか？ 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。
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