現在、インドネシアのジャカルタでアジア大会が開催されていますが、台湾は金メダル12、銀メダル12、銅メダル17を獲得しています(8月27日現在)。とくに体操のあん馬では、台湾人の李智凱選手が金メダルを獲得、銀・銅に終わった中国人選手を押さえての優勝ということで、台湾では大きく報じられました。
中国の人民網では李智凱選手を「中国台湾選手」と紹介していますが、国旗掲揚では中国国旗とはまったく別の旗が掲揚されました。もっとも台湾の青天白日旗ではなく、台湾のオリンピック委員会の旗です。これも中国からの圧力で、青天白日旗が使えないからです。
とはいえ、両隣に中国の五星紅旗を従えて、一番高いところに台湾オリンピック委員会の旗が掲げられたのは、ある種、爽快な眺めでもありました。中国と台湾が違う国であることを、はっきりと国際社会に示したからです。
台湾人は幼い頃から中国の恫喝を受けてきましたから、「またか」という感覚です。もちろん中国にシンパシーを感じるどころか、ますます自分たちは日米欧に近いという認識が強くなるだけです。中国政府がいくら自己宣伝しても、まったく魅力がありません。
そのことは中国自身もわかっているとは思いますが、米中貿易戦争へのあせりから、台湾への圧力を強めているわけです。
中国がいくら台湾を貶め、孤立化しようとしても、国際舞台で台湾人、台湾メーカーは躍進を続けます。だから中国は台湾の国際会議や国際大会への参加自体を妨害しようとするわけですが、台湾は決して屈しません。
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