芸能人も溺愛。埼玉の県民食「山田うどん」赤いかかしの逆襲

2018.10.09
 

ちょい飲み居酒屋にも進出した「山田うどん」の逆襲

また、新業態として2017年12月、東京都清瀬市の西武池袋線・清瀬駅北口に出店した「県民酒場ダウドン」も注目される。「山田うどん」のパンチや餃子はちょい飲みに使えると言われてきたが、ロードサイドの店で飲む人は少なかった。

酒のアテにもなる焼きうどん、天ぷら粉をつけて唐揚にした鶏カラ天なども新メニューとして開発し、お酒は4種類のレモンサワー、埼玉の地酒などを提供している。昼間はうどんを中心とした食堂として営業している

反響として、意外にも昼間の集客が好調で、駅前のうどん食堂展開に可能性が広がった。

山田社長は「マクドナルドが店舗のデザインを直して業績を回復したような効果を期待しています」と、入りやすい雰囲気の店舗と居心地の良い環境づくりで「山田うどん」の復権を目指す

「ファミリー食堂 山田うどん食堂」の新ブランド名は、食堂が2回も繰り返されてくどいといった批判も聞かれるが、それによって集客に影響が出るわけでもなさそうだ。

守りから攻めの姿勢に転じた「山田うどんの逆襲に期待したい。

photo by: 長浜淳之介

長浜淳之介

プロフィール:長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

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兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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