【イタリアの冬スイーツ】手作りケーキとアップルムース

Christmas apples, nuts and cookies close-up
 

旅行や留学は無理だけど、海外で生活しているような気分を味わいたい。という方にオススメなのが、まぐまぐ大賞2014「旅行・おでかけ」部門で3位にランクインしたメルマガ『イタリアからトスカーナ便り』。イタリアのトスカーナに住んでいる著者の日常の出来事と、心が温まるようなエピソードを綴った“トスカーナ日記”の中から、真冬にピッタリの一節をご紹介します。

 

トスカーナの食卓を彩るホームメイドのケーキとアップルムース


贈り物だ、パーティだと騒いでいた(らしい)クリスマスも今日で終わり。
私とジョン・クロードは、25日も26日も普通の日々を送り、普通の食事をして過ごしました。
ただ、やはり子供の時の思い出があるのか、25日はケーキが食べたくなりました。

「ケーキ、食べる?」
とジョン・クロードに訊いてみると、
「ああ、久しぶりだね」
との返事。
そうなんです、我が家ではあまり甘いものを食べる習慣がないので、ケーキは年に2回焼くだけ。彼の誕生日と私の誕生日の時。そうか、もう少し頻繁にケーキを作ってもいいかな、と私は思いながら、ごくシンプルなスポンジケーキを焼いてみました。

中にバニラクリームを挟もうと思っていたら、ジョン・クロードが
「チョコレートをケーキの間に挟んでよ」
というので、チョコレートクリーム(ガニッシュというらしいです)の作り方をネットで調べて作りました。
作り方はとっても簡単で、チョコレートに温めたクリームを入れて混ぜるだけです。

私たちはダークチョコレートが好きなので、カカオ85%のチョコレート100gに200gの豆乳クリームを混ぜて作りました。
15cmのケーキ型で作ったケーキにはガニッシュが多すぎたので、挟むだけではなく、上にも練ってしまいました。
コーヒーや紅茶と一緒に食べても美味しいですが、バニラアイスを添えると更に美味しくなりました。

手作りというと、ジョン・クロードが大好きなアップルムースも作りました。
りんごが美味しくなる冬にはよく作ります。
りんご100%に対して砂糖は10%にも満たないほどの量、そこにシナモンをかなりたっぷり入れて煮ます。15分ほど煮てリンゴが程よく柔らかくなったら完了。攪拌したら瓶に詰めます。

私は、熱々のりんごムースを瓶に入れたら蓋をきっちりと締め、それを逆さにして冷めるまで置いておきます。この方法で、中の空気が完全に抜け、何年も保存が可能です。
大きな鍋にお湯を沸かして、そこに瓶を入れて1時間もぐつぐつと煮る(湯煎で煮る、フランス語でバン・マリ)方法を用いる人もこちらにはたくさんいますが、そういうところはどうも気長でない私は、瓶を逆さにする方法を知った時は大喜びしたものです。

イタリアではクリスマスになるとパネトーネというお菓子を買いますが、スイスやドイツでは、各家庭でヴァニラやシナモン味のクッキー生地を作り、それを星や家、エンジェルなどの型で抜いて焼きます。

焼いたクッキーは缶に入れ、クリスマスから年明けまでの間、家族で食べるのが習慣です。
シナモン味のアップルムースを食べながら、私はふと、そんなことを思い出していました。

暖かい日が続いていたトスカーナですが、トスカーナの冬は1月と2月だと言われるように、年末になってやっと寒い日がやってくるようです。

さっそく、明日の最低気温は零下になるとか。そしてそのまま寒さは続き、来週は最高気温マイナス1度、最低気温マイナス7度なんていう予報が出ています。 こんなに寒い日って、いままでトスカーナにあったでしょうか?

まぁ、冬は寒いのが当たり前。家の中は25度以上あっても、外に出るときはガッチリと防寒対策をして、風邪をひかないように年末を迎えたいと思っています。
なんだか信じられませんが、後5日もすれば年末ですね。
私は今年も健康で楽しく過ごせたことに感謝です。

みなさま、年末は何かとお忙しいことと思いますが、お体にお気をつけて、良き年をお迎えください。
来年も、「イタリアからトスカーナ便り」でお会いしましょう。
アウグーリ!!
http://www.deeshan.com/guide/diary14/homemade.htm

 
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イタリアからトスカーナ便り
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