まだまだ元気だ。世界をリードする日本企業「ダイフク」の底力

shima20181129
 

今、物流業界では「工場や倉庫を持たず、部品の組み立てからスタートし、完成品の配送先仕分け、出荷」の一連作業を途切れずに行う仕組み「マテハン」をいかに究めるかが競われています。今回の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』では著者の嶌さんが、ユニクロを始めとする多くの企業のマテハンに携わり、特に搬送機分野で世界トップクラスになった「ダイフク」のこれまでの歩みや企業競争力を紹介しています。

加速する日本の流通システム改革 ―マテハンで世界一競うダイフク 流通の進化で企業競争力を支える―

マテハン」という言葉をご存知だろうか。物流業界で使われている略語で「マテリアル・ハンドリング」の略だ。いまやネットショッピングが当たり前の時代になってきたため、ネットで注文された商品をどのように消費者の手元にいち早く安く届けるかが物流業界の最大の焦点になってきている。

その物流、特に生産や流通の要となる商品をベルトコンベアに載せて運び、区分けする搬送機の分野でドイツのシェーファー社と世界で12位を競っているのが日本のダイフク(旧大福機工)」なのである。一般消費者の目に直接触れないのでその名前はあまり知られていないが、物流業界の搬送機器メーカーとしては知らない人はいないといわれるほどだ。

搬送機器は物流センターや工場の生産ラインで商品や部材を回転ローラーに載せて運搬するコンベアが中心となる。ダイフクはコンベアに載せて商品を運ぶだけでなく商品や部材の入荷在庫管理自動仕分け、そして仕分けた製品をトラックに載せるまでの出荷など、一連の物流システムを全て手掛けている

1時間で7,600ケースを搬送

例えば千葉県にある流通センターでは総延長がなんと1,200mの自動仕分け装置の上を加工食品や日用雑貨品など外部から届けられた商品を約30種類のカテゴリーに自動で仕分けて保管場所に向かう。その後、店舗から発注を受けると必要な品物だけが自動で抜き出し、搬送ラインに載せられ1時間に約7,600ケースがラインの外で待ち受ける配送トラックへ運ばれ、消費者のもとへ届けられるのである。

人の手を借りない商品のピッキングや仕分けケース詰めなどの光景は圧巻だ。しかも、ただピッキングしてケースに収めるだけでなく、リンゴやミカンなどの果物は形状や大きさ、重さを分類し、糖度や熟し方まで瞬時に判断し、等級別に仕分けし搬送するという。これまで人手で形状や重さ、糖度などを判別していた時代と比べると全くの様変わりといえる。

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