これは、接客販売でも、同じことが言えます。特に昨今は、販売の世界でも、「インバウンド(客)」と呼ばれるような、外国人のお客様が増えました。しかし、今でも、外国人客が来店されると、途端に、「言葉がわからないから」と、接客をしなくなる販売員はたくさんいます。
でももし、そんなお客様が多いお店で、「言葉がわからない」という理由によって接客を全くしないとどうなるでしょうか。場所にもよりますが、つい最近話を聞かせてもらった大阪の道頓堀あたりのお店では、5割以上が外国人客だということでした。そんな店で、接客をしなければ、下手をすると、売上の5割くらいを失う恐れもあるわけです。恐ろしい話ですよね。
ただ、たとえ言葉がわからなくても、売る販売員はたくさんいます。それは、言葉そのものに振り回されるのではなく、何でもいいからとにかくコミュニケーションを取って、何が伝えたいのかを、わかろうとするからです。言葉がわからなければ、日本語での接客でも、伝わるものは伝わります。ボディランゲージでいける場合も多々あります。そんな伝え方どうこうよりも、わかろうとする気持ちがあるかないかで、大きく左右されるのが、コミュニケーションだということです。
小さい子供相手でも、そうですよね。何を言いたいのかがよくわからなくても、ちゃんとわかろうとしてあげれば、何となく伝えたいことややりたいことが何なのかは、理解することができます。大事なのは、言語などではなく、その気持ちなんです。
ご自分が、言葉が伝わらない相手を接客している時のことを思い返してみてください。「言葉がわからない」ということが先に来て、諦めてしまってはいませんか? ちゃんと相手が何を伝えたいかを、わかろうとしているでしょうか。
今日の質問です。
- 言葉以外に、コミュニケーションで大事なものには何があると思いますか?
- 言葉が伝わらない(わからない)相手を接客する時は、どんなことを意識して接客すべきですか?
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