3つ目の学びや気づきを妨げる考え方として、「自分のこととして置き換えることができない」という考え方が挙げられます。
学びというと、知識そのものを覚えること、習得すること、という印象が強いのではないでしょうか。学びや気づきというのは、知識を覚える、習得することだけではなく、その覚えた、習得した知識を「自分の置かれている状況や立場などに置き換えると、どのように活用することができるか?」という視点を持つことが学びであり、気づきだと捉えることもできると思います。
書籍や講演などにおいて見聴きする知識などは、一般論だったり、著者や講演者自身の具体論だったりします。自分にとっての学びや気づきへとつなげていくためには、一般論であれば、この知識自体を覚えるとともに、一般論を「自分にとっての一般論」に置き換え、それを「自分にとっての具体論」へと置き換えて深めていくことが必要だと思います。
また、著者などの具体論であれば、その具体論を一般論である知識や理論に置き換えて、それを「自分にとっての一般論、具体論」へと深めていくことが大切になるでしょうね。このように、一般論などの知識を見聴きした時に、自分にとっての具体論へと置き換えることで、「この知識はここに使える、あそこで活用できる」という新たな学びや気づきへとつながっていくと思います。
今回は、学びや気づきを得るための考え方について考察してきました。この3つの考え方は、大人だけではなく、子どもたちがこれから学びや気づきを得ていくためにも必要な視点ではないかと考えます。私自身も、この3つの視点を持ちながら、新たな学びや気づきを得ていきたいと思います。
image by: Shutterstock.com