学びや気づきを妨げてしまう考え方の2つ目である「注意や問題といった言葉の受け止め方」について考えてみます。
注意や問題といった言葉を聞くと、どのような印象を持つでしょうか。どちらかというと、あまりいい印象は持たないのではないでしょうか。私自身もそうですが、注意を受けたり、問題を指摘されるとヘコんでしまいますから、注意は受けたくないとか、問題を指摘されたくないと感じることが多いのではないでしょうか。
そこで、視点を変えて、注意や問題を指摘されるというのは、自分の考え方や行動などを改善する、そして、自らを成長させるチャンスだと受け止めてみるとどうでしょうか。「注意される」「問題を指摘される」ことが、新たな学びや気づきを得ることにつながると受け止めることもできるのではないでしょうか。
例えば、お客様から苦情・クレームを受けたとします。この苦情・クレームをお客様からの貴重な意見と捉えてみるとどうでしょうか。お客様からの意見から学んだり、気づいたりすることで、商品やサービスに対する改善アイデアにもつながっていくこともあるでしょうね。
もちろん、実際に苦情、クレームを受けたその時は、それに適切に対応することが優先されますし、また、注意や問題というとネガティブなイメージが根付いているので、なかなかこういった視点を持つのは難しいですが、学びや気づきを得ていくうえでは大切な視点だと思います。