7割のカーナビで使われる地図メーカー「ゼンリン」急成長の理由

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現代人の生活に欠かせないものとなっている地図サービス。そのサービスの根幹となる地図データを作り続ける国内最大手のメーカーが、今年創業70周年を迎えたゼンリンです。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。カーナビで7割以上に採用され、グーグルやヤフーも利用するゼンリンの地図作りのこだわりと成長の秘密とは?

レジャーから防災まで~日本最大の地図メーカー

栃木県茂木町にある「道の駅もてぎ」は、SLが目の前で見られる全国でも珍しい道の駅。そこに、全国1134カ所の道の駅を制覇したという達人、大黒聖介さんの姿があった。夫婦で道の駅めぐりを続ける大黒さんには、頼りになる相棒があるという。それが「道の駅旅案内全国地図」(1188円)だ。

そこには道の駅を示した道路地図と、道の駅の基本情報が載っているが、魅力はそれだけにとどまらない。例えば「道の駅もてぎ」のページでは、SLが見られる時間まで書いてある。さらに地図の上のスペースには、その地方の旬の食材を紹介。情報たっぷりの便利な本なのだ。

「新しい情報が載っているし、情報量が多い」「『読む地図』みたいで読んでいても楽しい」と、達人も絶賛するこの本を作っているのがゼンリンだ。ゼンリンは地図作りの専門メーカーで、グループ従業員は約3000人、年商約610億円。東京・千代田区の東京本社を訪ねると、社員が真剣な表情で地図に見入っていた。

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従業員には「地図マニア」も多いようで、「『ここが昔は川だったんじゃないの?』とか、『ここは絶対、段差があるよね』とか、地図を見て2、3時間、酒が飲めますね」「紙地図で旅行に行った気になっている。仕事とプライベートの境目がよく分からないと言われます」という声が聞かれた。

そんなゼンリンの看板商品が「ゼンリン住宅地図」。その数2000冊。日本全国、すべての市町村を網羅している。中を開くと、建物が1軒1軒、しかも住人の名前まで書かれている。ほかにも交差点の名前や一方通行の規制時間。さらに車が通れない細い路地から、その奥にある階段まで網羅してあるのだ。

ゼンリンは日本全国の建物を100%カバーした住宅地図を作る国内最大の地図メーカーだ。カーナビの7割以上で使われており、グーグルやヤフーのインターネット地図もゼンリンの地図がベースになっている。

ゼンリンの地図は命を救う現場でも使われている。例えば消防の指令センターだ。川崎市消防局指令センターに火災の通報が入った。すると、モニターの地図に火災現場を表す「火」のマークが表示された。そして現場にポンプ車を表す「P」のマークが。こんなことまで地図上にリアルタイムで示される。このシステムのベースになっているのもゼンリンの住宅地図だ。

「『はしご車ならここは通れる』とか、『救急車なら小さいのでここまで入れる』というのが分かります」(警防部指令課・森淸仁さん)。一方、消防車の地図上に表示されたのは消火栓の場所。このおかげで、いち早く消火に取りかかれるという。

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