この例は、当たり前すぎるほどに当たり前の話なのですが、わざわざこんな話をするのには理由があります。自分たちのエリアの特性を忘れて、他のエリアの事例を簡単に持ち込もうとする人が多いからです。
商売に関する情報というのは、今の時代、誰でも簡単に手に入れることができるようになりました。ビジネス系のテレビ番組なんかも増えましたし、スマホをひらけば、すぐに情報が得られます。そういった情報を得て、学ぶことはとても良いことなのですが、中には、その情報を鵜呑みにするあまり、自分たちの店にそのまま持ち込もうとする人もいるのです。
ですが、その情報が自分たちのエリアのお客様にあったものとは、必ずしも限りませんよね。ゆったり時間が流れているような、閑静な住宅街などに構えているお店に、都心の一等地で成功した事例をそのまま持ち込もうとしても、無理があります。結果、それをやってしまったがために、そのエリアのお客様に受けなくなり、むしろお客様が離れてしまったなんてことは、今までにも、幾度となく繰り返されてきたことです。
改善のために、情報を取り入れることは良いことです。ただ、取り入れる際に、自分たちのエリアの特性を忘れてしまうと、必ずお客様に見放されます。大事なのは、どこかで成功したやり方ではなくて、自分たちのエリアで成功するやり方なのです。
得た情報を、いかにそこに合わせてブラッシュアップできるか? そのためには、自分たちのお店があるエリアの特性を把握することが必要です。
今日の質問です。
- あなたの店があるエリアの特性には、どんな特性がありますか?
- 最近得た、好事例を、自分たちのエリアに合わせて使うとしたら、どんなやり方ができますか?
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