売れる情報を手当たり次第に取り入れる店が客から見放される理由

 

この例は、当たり前すぎるほどに当たり前の話なのですが、わざわざこんな話をするのには理由があります。自分たちのエリアの特性を忘れて他のエリアの事例を簡単に持ち込もうとする人が多いからです。

商売に関する情報というのは、今の時代、誰でも簡単に手に入れることができるようになりました。ビジネス系のテレビ番組なんかも増えましたし、スマホをひらけば、すぐに情報が得られます。そういった情報を得て、学ぶことはとても良いことなのですが、中には、その情報を鵜呑みにするあまり、自分たちの店にそのまま持ち込もうとする人もいるのです。

ですが、その情報が自分たちのエリアのお客様にあったものとは、必ずしも限りませんよね。ゆったり時間が流れているような、閑静な住宅街などに構えているお店に、都心の一等地で成功した事例をそのまま持ち込もうとしても、無理があります。結果、それをやってしまったがために、そのエリアのお客様に受けなくなり、むしろお客様が離れてしまったなんてことは、今までにも、幾度となく繰り返されてきたことです。

改善のために、情報を取り入れることは良いことです。ただ、取り入れる際に、自分たちのエリアの特性を忘れてしまうと、必ずお客様に見放されます。大事なのは、どこかで成功したやり方ではなくて自分たちのエリアで成功するやり方なのです。

得た情報を、いかにそこに合わせてブラッシュアップできるか? そのためには、自分たちのお店があるエリアの特性を把握することが必要です。

今日の質問です。

  • あなたの店があるエリアの特性には、どんな特性がありますか?
  • 最近得た、好事例を、自分たちのエリアに合わせて使うとしたら、どんなやり方ができますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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