【書評】恐怖に引きずり込まれる。埼玉の怪奇スポット16か所調査

 

ありました。秩父市の浦山ダムの怪。美しい自然に囲まれた、観光客も多いダム。2010年11月、怪談系企画の撮影で、女性リポーターのAさんを伴いスタッフと一緒に訪れたのは23時、撮影開始は午前零時。撮影を開始すると、対岸からヒィーヒィーという声が聞こえる。Aさんは怯えて、なかなか撮影に入れない。

Aさんがベンチに座ってパネルで説明を始めた瞬間、石が転げ落ちるような音が辺りに響く。遠くから警報音のような音が小さく絶え間なく聞こえる。やがて、Aさんの背後、黒い湖面から明らかに女の悲鳴が聞こえだした。涙ぐむAさんを車に戻るよう促したとき、女の悲鳴が複数になり、やがて湖中からの悲鳴が10人20人と聞こえるようになった泳ぐ音もする。一同、車に逃げ戻る。

恐怖でその場にいることができない。車を出すと、路上に轢かれた猫、次は鳩、次は鼠を咥えた犬。そして、車内が焦げ臭い、焼却炉の臭いだ。コンビニでしばらく休んでから車に戻ると、線香の匂いになっているのに一同は言葉を失う。コンビニを出てからも3回、動物の死体を見る。真の恐怖はこれから始まる。

ダムでの体験など著者は慣れているが、家に帰ってから高価なカメラが壊れていたのに青ざめる。強烈な眠気が襲い、目がさめると右頬に二本の筋のような傷跡があり、血が滲み出している。その後も、目が覚めたとき腕、顔、肩に引っ掻き傷の痕が残る。顔にべっとり唾液のような跡があり、首に数本長い毛がまきついている。不穏な感覚の身の回りを撮った写真に、写っていたのは……。

霊感のある知り合いTさんに会いにいくと、なにも話していないのに、30代後半の執着心が強い女(の霊)を連れてきてしまったなという。Tさんがダムの女を根気よく説得し、1か月半でどうやら怪現象は収まった。懲りない著者は、3人の女性を連れて、またもや深夜のダム湖へ。いい加減にしろ!わりと近い「さいたま市秋ヶ瀬公園」に自転車で行ってみようかな。昼間に。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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