子どもは苦手なことを直すのが苦手
このようなわけで、子どもは苦手なことを直すのが苦手なのです。人類がずっと思い込んできた「子どものうちなら直る」というのは、まったくの勘違いであり、はっきり言うと真っ赤な嘘だったのです。
大人たちは「子どものうちなら直る」と思ってきたので、子どもたちを否定的に叱り続けてきました。その結果、自己否定感と他者不信感でいっぱいになりました。私は、人類の歴史が争いや戦争の連続だったのはここに原因があるのではないかとすら思います。
私は、大人たちが「子どもは苦手なことを直すのが苦手だ」という真実を理解することが大切だと思います。そうすれば、それに応じた適切な対応ができるようになるからです。
初出『月刊サインズ・オブ・ザ・タイムズ(福音社)2014年1月号』
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