アイドル暴行事件と同根。自分は悪くないと考えるいじめの加害者

 

一般的に、世間で知られた会社であるならば、もし不良品や悪いサービスをしたら、社長が謝罪し、責任をとって退任したりします。ルールを守るというコンプライアンスが高いことが組織に対する信頼であることを世間は知っています。

ひるがえって、学校という組織は、「最も責任をとりたくない組織」です。その結果、そうこうしているうちに、被害者やその家族は精神的に追い詰められていきます。

仙台市で痛ましい事件が起きました。いじめを苦にして、小2の女子と母親が無理心中したのです。被害者側の父母が学校に対して出した要望書を、なんと学校が、加害者の父母にそのまま見せているというのです。あまりにお粗末な学校側の対応が報道されています。

悪いのは、学校に手間をかけさせる被害者なのでしょうか?「自分はやっていない。自分のせいじゃない」といいはる加害者に、自分自身の心に向き合うように導き、「自分がされて嫌なことを他人にしない」という黄金律を教える、この原点から始めなければならないのではないでしょうか。

多くの思春期、青年期を生きる女性たちをお預かりする運営会社も、子どもたちを導き、教育し、未来をあたえる学校も、被害者に謝らせたり、記者会見をさせたり、涙をながさせたりしないで、時間伸ばしをせず、正々堂々と、責任者や校長が出てきて「守ることが出来ず、申し訳なかった」「二度と悲しい想いはさせない」「責任は私がとります」と言うことが先なのではないでしょうか。

解決しようと覚悟すれば、おのずと道は開かれていきます。いじめから子どもを守ろうネットワークは、いじめを解決する支援を惜しみません。

前名古屋市教育委員会 子ども応援委員 スクールソーシャルワーカー
現・福祉系大学 講師 堀田利恵 (ペンネーム 村崎京子)

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いじめから子供を守ろう!ネットワーク 【発行周期】 週刊

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