面談の意味
その意味は3つです。
1つは、社員との真剣な会話が出来ることにあります。普段のコミュニケーションがあるとはいえ、人事評価の場での話し合いは真剣です。やはり、真剣勝負での話で、お互いの理解が深まります。
2つ目は、あなたが成長する機会だということです。人事評価をするためには、普段から社員一人一人の行動をよく観察しなければなりません。そのことで、社員を見る目が養われていきます。そして、社員からどんな考えが引き出せるか、社員にどんなアドバイスが出来るかが試されるのです。
また、この面談では、社員からあなたを判断されることにもなります。経営者としてどんな哲学を持っているか、どんな努力をしているのか、そして、どれだけ人間力が成長したかといったことを見られるのです。ですから、面談は成長の機会となります。
そして3つ目は、社員の皆さんに同じ方向を向いてもらう機会となるということです。例えば、話し合いの中で、業務を続けるうちに何となく方向性がずれてしまった社員の方向修正ができます。また、そうでない社員とは、改めて方向性の確認が出来るでしょう。
このように、人事評価の面談は、評価する側とされる側の場にしてはいけません。あなたも社員も共に成長をする場にすることです。
そして、もう1つ付け加えておきます。町のスポーツショップには、大企業のような人事評価制度は必要ありません。たいそうな評価シートが無くても、普段から社員のことを気にかけていれば自然と正しい評価が出来るのではないでしょうか。
それでも面談は必要です。面談によって、社員の人たちとあなたとの信頼感を強めることができます。そうすれば、あなたの決めた評価には、皆が納得することでしょう。そして、そんな経営者であり続けてほしいと思っています。
■今日のツボ■
- 人事評価はむつかしいが、やらなければいけない
- 町のスポーツショップには、大企業のような人事評価はいらない
- 人事評価の面談には、3つの意味がある
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