人事評価の内容
その方法は会社によって違います。私が知っている方法は、仕事に対する目標を自分で設定するものです。売上目標や利益目標はもちろん、顧客獲得数や改善提案提出数といったことも目標とします。
これらの目標値は、期の初めに上司との話し合いで決めなければいけません。そして、半期ごとに目標達成度に応じて人事評価をします。数字が基になっていますので、評価基準が明確で公平な評価制度のようです。
ところが、この目標管理制度も、組織運営において弊害が出ているところもあります。日本人は「他と同じ」ことを求める傾向があるからです。高い評価を受けた社員が、組織から浮いてしまいます。また、「妬み」が渦巻くかもしれません。
いずれにしても、あなたも毎年、人事評価には悩まされていることでしょう。あなたのお店では、人事評価に当たって、社員一人一人と面接をします。あなたが手にした人事評価シートをもとに、面談です。目標に対する実績が分かっていますから、その要因や努力をしたことを聞き出していきます。
その一方で、あなたから伝えられることは、がんばってくれた事柄や、期待していたことへの評価です。いろいろと会話をした後、今後の目標や計画について、お互いに意見をかわします。
中には、面談が1時間ほどになることもありますが、内容はこれで十分です。また、大きな会社なら、中間管理職が面談を行いますが、あなたのお店ならば、あなた一人で面談と評価を行います。その方が良いのです。
実は、あなたは普段から社員の一人一人と、よく話をしています。とてもコミュニケーションが上手です。それならば、わざわざ人事評価の面談をしなくても良いようなものですが、それはそれで意味があります。