障がい者のチンドン屋さん「ポズック楽団」を訪ねて感じた多様性

 

舞台は笑いに包まれるのが常だが、デザインアートの雑貨の制作・販売を生業とするポズックはチンドン屋の衣装、楽器はすべて廃材やゴミなどの再利用で作ったアート作品でもある。制作をアーティストの観点からリードするのは絵描きの奥野亮平さんだ。作業所でメンバーとおしゃべりしながら奥野さんは「メンバー、実はそのままが一番面白いんです」と話す。

作業所はアート作品に囲まれ、奥野さん制作の作品はどれもカラフルで楽しげだ。統合失調症で幻聴・幻覚に悩まされている利用者には専用の机でアートを目の前にして作業に従事してもらい、不安定要素のある人は個室で行うなど、それぞれの障害特性にあったスペースを確保している。

つまり、それぞれの特性に合わせた多様性のカタチとして、チンドン屋もある。楽団のメンバーにインタビューを試みたところ、みんなが「大変だけど楽しい」と語る。楽しいことを仕事に出来るって、見ていても気持ちがいい。

image by: 社会福祉法人一麦会 Po-zkk(ポズック)

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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