B君への本格的ないじめが始まる
自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒が中心となって、B君がA君を殺した「殺人鬼」だと寮内のみならず学校内でも触れまわった。それによって、先輩らがB君を見にきたり、別科の生徒で面識がない子達は、B君がとんでもない奴だと思ってしまうほどであった。
一方、B君は恥辱的なあだ名などをつけられ、殴られたり、眉毛を公開的にそり落とされたりした。暴力は頻繁であり、部屋にいるときでも突然複数人が侵入し、腕や肩、体を殴られたりした。
教科書などの持ち物を盗まれたり、重要なプリントや案内なども盗まれたりした。
それにより、重要な試験を受けられなくなる他、授業をまともに受けることができなかった。
十分に寝ることができず、風呂場や食堂でも落ち着くことはできず、まさに寝ている間もない状態で激しいいじめ(暴力)や精神的に追い込まれる(でっち上げ)を受け続けた。
こうしたいじめの数々は枚挙にいとまがない。
学校はいじめを察知していたのか
学校は結果的に察知はしていなかった。これだけのことが起きていても、学校が生徒の生活指導に向ける体制は変わらなかった。ほぼ寮制であるのに、そこに住む生徒の苦しみを察知する能力は乏しいのだ。
実際、B君のいじめは、検診に訪れた看護師が発見し、学校に報告をしているのだ。ところが、目立った対応はしていない。むしろ隠蔽に走ったといっても過言ではない方向に走り出している。
B君がここまでのいじめに耐えられたのには、唯一の逃げどころがあったのだ。
それは別科の友人達だった。しかし、通常友人間で行われる実家から持ち込んだりしたお土産のやり取りやジュースをあげたことを「たかり行為」だと因縁をつけられ、友人らは暴力教官やいじめ自殺の次に問題が起きてはと考えていた学校管理者たちにひどい「取り調べ」を受けることになった。
それは、「いつでも退学させることができるんだぞ!」「言うことにハイというまで帰さないぞ」などの暴言のほか、物を投げつける、机を叩き威嚇する、複数人で1人の生徒締め上げる、そうした所謂拷問は4時間にも及ぶことがあった。
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