実際にこんなことがありました。その会社はある地方の田舎町でシェアを独占しているホームクリーニングサービス会社でした。
スタッフの懇切丁寧なサービスがウケ、田舎町に住むお年寄り達にとっては力の要る清掃や片付け、外周りの清掃などが大変ということもあり、とても重宝されていました。(家屋が大きなお宅がほとんどのため)また、気さくな対応も評判が良く、数ヶ月に1度訪問するこの会社のスタッフを都会に出て行った子供のように迎えてくださるお客様も多い。ほんとに素晴らしい対応、サービスを提供していたのです。
しかし…。
某著名コンサルタントの本を愛読していたこの会社の社長。マーケティングで儲ける方法、というものにすっかりはまってしまい、数ヶ月に1度訪問する大切なお客様へ自社提供サービスとは関係のない健康関連グッズを販売していきました。
信頼関係の出来上がっているお客様ばかりなので、最初は飛ぶように売れたのです。味をしめた社長は次から次へ健康グッズを仕入れ販売をしていきました。すると、わが子を迎えるようにして下さっていたお客様から「もう、来てなくていい」というようなクレームが相次ぎました。
この時、社長は気がついたのですが時既に遅しです。
一度培った信頼関係を修復するのは、ゼロから信頼関係を構築していくよりはるかに難しい。目先の利益を追うことで、最も大切なものを失ってしまったのです。結局、安定していた本業での売上も激減してしまいました。本末転倒です。
ということで、「簡単にこうすれば儲かる」とか「短期的に売上を伸ばす」などといった、目先の利益を追わすような情報やそんなものを提唱するコンサルタントには十分注意してください。目先の利益を追うリスクは、思っている以上に高いものです。
一過性の売上と反比例して信頼や信用といったものは一気に崩れ去っていきます。一時凌ぎの売上は結局一時凌ぎにしかならない。それどころから後で益々苦しくなる一方です。
■今日のまとめ
「目先の利益を追わせるコンサルタントの話は聞いてはダメ」
- 目先だけの利益を追っていないか?目先の利益を追わなくても良い骨太な経営、事業運営が出来ているか?話し合う
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