で、最後に年金年額の端数処理に関してですね。国民年金を例えば450ヶ月納めた人の老齢基礎年金額を算出しますと、780,100円(平成31年度基礎年金満額)÷480ヶ月×450ヶ月=731,343.75円となります。じゃあこの1円未満の0.75を切り捨てるのかというと、こちらは四捨五入します。だから、年金年額としては731,344円になります。年額の場合は1円未満四捨五入。
そして、731,344円を6回の支払い回数で割ると、121,890.6666…円となるので、こちらは1円未満を切り捨てて121,890円の振り込みとなります。その切り捨てられた0.6666…円×6回は2月15日に121,890円と一緒に支払うから、121,893円となる。
ちなみにもし2月支払い時に何らかの原因で年金が全額停止になった時は、過去の切り捨ててきた端数がまとめて支払われる事は無い。その後の年金振込時に繰り越して支払われる事もない。
※追記
年金年額は平成27年10月の被用者年金一元化の改正までは、100円未満四捨五入だった。さっきの1円未満四捨五入した731,344円を50円以上は100円に切り上げて、50円未満は切り捨てて731,300円としていた。
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