20年ほど前の武藤さんと初めて出会った頃の写真を見ると、二人ともまだ細いなぁという印象です。既にその頃は30代後半でしたが、武藤さんですら今と比べるとか細い印象です。
つまり20年間筋トレを続けてきたお陰で、年齢的には還暦が視野に入る状態になりましたが、筋量は当時よりも増えた状態になっているのです。これはどんなキャリアよりも自信になってくれます。
賞状やメダルや、はたまた学歴、経歴など、その人その人にとって自信の裏付けみたいなものってあると思いますが、どんなに素晴らしいキャリアも結局は過去のものなのです。
今持っている筋肉は、まさに今という現役感で満ち溢れていて、なおかつこの先も成長してくれるという期待感まで持ち合わせているのです。私はこれに勝る自信の源泉はないのではないかと思っています。
そして、筋トレのもう一つの魅力は、自信だけではなく謙虚さを教えてくれる点だと思っています。右肩上がりになるためには、自身の限界に常に臨まなければなりません。限界に臨むことはどんなに小さな事であっても、恐怖心がつきまといます。それに立ち向かう勇気が必要です。
だからこそ、そこから自信が生まれてくるのですが、同時に限界は簡単には超えることが出来ません。だから自信と同時に謙虚さが醸造されてくるのです。自惚れや思い上がりのような発想は、限界に臨む行為をしたと同時に即消されてしまうでしょう。このバランス感も筋トレの魅力の一つではないかと思います。
まぁ、筋トレに限らず他の事でも同様の魅力は味わえるのかもしれませんが、私自身が出会って魅了されたのは筋トレであったということなのでしょう。
4月になると58歳になります。今の一番の目標はアクティブな還暦を迎えることです。長生きが出来るか否かは分かりませんが、アクティブでいられるかどうかは自分の努力で実現の可能性がグッと増してきます。
そういった意味ではここ数年はアンチエイジングに関心をもち、幅広く全方位的にアンチエイジングに取り組んでいます。私が考えるポイントは大きく4つありまして、1つは抗酸化、2つめは抗糖化、3つめが成長ホルモンと性ホルモン、そして最後に筋肉なのです。
ですから、あくまでも他人ではなくて自分との比較であり競争を日々行っているという感覚があります。これは若い頃にはあまりなかった感覚で、常に他人と自分との比較の中でモチベーションを高めていた私が、去年の自分、昨日の自分を意識して進化を信じて日々取り組んでいるのが筋トレであります。
image by: shutterstock.com