つくば女子中生「葬式いじめ事件」加害者の無反省を示す証拠写真

 

つくば市教育局による調査

つくば市教育局は同局内で調査委員会を立ち上げ、この「お葬式いじめ」についてを調査している。その上で、上記の「お葬式いじめ」と「故と名前に書いたいじめ」をいじめとして認定している。そこまでは良い。昨今、いじめ行為自体を認めつつも加害者証言を尊重していじめが無かったことにする学校などが多い中、いじめ認定をするところは評価に値する

しかし、この報告書につけた別紙資料は何がしたいのか目を疑わざるを得ないものであった。

別紙資料では、「故」事件については、誰が書いたかわからずという結論となっているが、関係生徒らの証言として、発覚した平成29年3月の前、鑑賞会があった平成28年12月に、Aさんが友人にもう消したけど故と自分の名前の前に書いたとの証言が記載されている。

しかし、この作品は教員に提出しているので、「故」と書いてあれば、当然に教員は気がつくに違いない。また、Aさんにはこうした会話は記憶にないのだ。

つまり、Aさんが自ら書いたのではないか?と疑いの目を向けつつも、様々な証言から誰がやったか示す確証は得られなかったけど、被害者が辛いと言っているようだから、いじめとして認定はとりあえずしておこうということなのだ。

ただ、これを生徒が発言したとは到底思えないのだ。

調査委員会の報告書では、この部分は黒塗りになっていて誰の発言かは不明となっているが、生徒らはこうした作品がどのような形で扱われるかを知っている。

つまり、結果的には教員から手渡しで返却されるのだから、「故」が署名の前にあれば、その段階で問題になっているのであり、証言自体が不自然だとなってしまうのだ。弁解するならば、もっとマシな嘘をつくだろう。

一般的にはこうした不自然な構成が正規の調査報告書に記載され、これが指摘された場合、一次資料から調べ直すものだが、そのような痕跡もない。

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