つくば女子中生「葬式いじめ事件」加害者の無反省を示す証拠写真

 

学校対応の甘さ

Aさんが受け続けた日常的ないじめは、教員の前でも堂々と行われていた。事実被害の告白の中には、部活動の中で加害者がAさんに向けて暴言を吐いたことが記録されており、それについての行為は、加害者も認めているが、指導教員はこれについてちょっとした笑いが起きてほのぼのとした雰囲気であろう内容をつくば市教育局に回答している。

しかし、Aさんによれば、指導教員は面倒臭そうにしていたのであり、フォローもしなければ加害生徒へ注意をするわけでもなかったのだ。

つまりは、いじめ行為は放置されていたのだ。問題になれば、慌てて取り繕い口裏を合わせに過ぎない

こうした姿勢はつくば市教育局全体に広がっているかもしれない。

平成29年12月5日の市議会において、このお葬式いじめ問題の渦中にある中、「いじめ重大事態についての質問」に対し、当時の教育局長はいじめによる不登校は現在おりません」と回答した。

Aさんが不登校となっていたにも関わらず、教育局長ともあろう人物が、公式な発言としてしたものである。

不誠実な詭弁

この教育局長の発言は、結果としてつくば市長が被害側に詫び状を出すということになっているが、そこには教育局長が「いじめによる不登校は現在おりません」と言った現在は、昨年度のことであり、事実に誤解があったとしている。

現在は今であり、学期で言えば、今期のことを指す。

例えば、文科省への重大事態の認知数は集計などの関係から前年度のものとなるが、その場合は「現在」と表現するのは日本語として誤りであるから、教育局長は自分の教育行政下においていじめなどは発生しないのだ」とでも言いたかったに違いないと思えるし、議会発言に一般市民が気付くはずもないとタカをくくっていたように思える。

その言い訳は詭弁としか言いようがない。謝罪すらしっかりできない不誠実対応を恥ずかしげもなくやってのけたのである。

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