つまり65歳からの老齢の年金総額は1,690,701円-229,875円=1,460,826円まで減らしてしまう事になる。今の障害年金額を確保するために72ヶ月を放棄するか、将来の老齢の年金を確保する為に72ヶ月を組み込むか…は本人に選択してもらう。一度、年金記録を訂正しない、または、訂正するかを決定してしまうと取り消せない。
幸い、この男性は腎臓移植を父親から受ける事になり、経過によっては障害年金の支給は65歳までに支給停止になる見通しとなった。その後順調に回復するとします。令和2年(平成で言えば平成32年中)にやっぱり過去の72ヶ月の記録を正しく訂正する事を希望した。それにより、障害厚生年金額は589,823円→538,369円に下がる。
障害年金は年間5万円くらい下がりますが、平成29年から令和2年までの約4年分多めに貰った約20万円の障害年金は日本年金機構に返還する事になる。なお、返済が生じる場合は時効の5年分が最大となる。
※追記
65歳以降も障害年金が支給される場合は、老齢厚生年金と障害基礎年金の支給の組み合わせを選択する事ができる。
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