ポイントはどこか、考える必要があります。そのポイントの理由は、知る必要があります。改善法などは、専門家の知識が必要になるかもしれません。これが自分の立場だったら?というようなフィードバックは、改善法などを知れば、後は自分で考えられます。このような、取材にかける力の配分ができるわけです。
そしてこれらを3分で話すためには、現状と経緯で45秒ぐらい、ポイントで1分30秒ぐらい、残りの時間で、改善法や今後について、というように時間を割り振ります。
内容がパンパンなら、より短時間で伝わる言葉を厳選しますし、枠が緩いときは、客観的な表現に加えて、主観を交えながら話を膨らませます。
このように、枠があるからこそ、話を考えること、話すことが楽になりますから、先に枠を固めて、どんどん「横着」をして欲しいんです。
なぜなら、話すべきこと、より良い表現は、次々と後から生まれてくるものですからね。とにかく始めぐらいは楽にシンプルに構えておかないと、臨機応変な対応に手こずってしまうのです。
【宿題】自己紹介の際、項目とかける時間は?
そしてこの「横着ファイリング話法」では、その枠を自分で設定していきます。どういう内容の話は何秒で、というような解説は、次回にするとして、今回は最後に、皆様に宿題を差し上げますね。
Q.あなたは、社内の人事異動で、これまでほとんど接点がなかった部署に配属され、朝礼の場で、自己紹介を求められました。あなたは、入社3年目で、社内ではまだ有名人というわけではありません。
さて、あなたなら、どんな自己紹介をしますか?
自己紹介で話す内容を、項目で箇条書きにして、それぞれの話にかける時間をお考え下さい。
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