ポスト安倍のダークホースは菅義偉氏というこれだけの客観的証拠

shima20190425
 

2019年夏の参院選勝利と任期延長を狙うとされる安倍首相ですが、自民党内では同時に「ポスト安倍探し」の動きも本格化しています。ジャーナリストで数々のメディアでも活躍中の嶌信彦さんは、自身の無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』で、官房長官として既に歴代1位の在職日数を記録している菅義偉氏に注目し、叩き上げの苦労人である経歴や実力者であること等を挙げ、有力候補の1人として取り上げています。

本命に近づく菅氏

安倍政権は6年目に入った。これで夏の参院選を圧勝し任期延長となれば桂太郎政権を抜く政権となる。野党には安倍政権を倒す力は見当たらないし自民党内にもポスト安倍で衆目の一致する人物がいない。有力とされる石破茂氏は党内の人気がもう一つ足りないし、岸田文雄氏は、人柄は良さそうなものの、政権を取りにいくガッツがみられない。政策通であり手堅いものの官僚肌が抜けない茂木敏充氏も人気がない。若手の河野太郎氏にはまだ安定感がなく、実力のある二階俊博氏は、すでに80歳で、党内人事には定評があっても政策や外交では心もとない。

結局、安倍氏は6年間の首相経験で海外に大いに知られ、いつの間にか日本の顔になってしまった。安倍氏がまだ続けると言えば正面切って反対する人物は見当たるまい。

安倍氏の悩みは、これといった歴史的な評価になるような実績が見当たらないことだろう。観光や食事などでは海外の国際ランキングは高いものの、環境や福祉、技術、発明、国際的論文、報道の自由、国際的地位──などでは低落し10~50位台にとどまっている。GDPでは世界第3位だが、誰もが”アメリカあっての日本“とみており、国際的敬意を持たれているようには見えないし、アジアの代表、カオともいい難い。

何より懸案事項である拉致問題北方四島の返還中国や朝鮮半島などとの近隣外交もさっぱり進んでいない。安倍氏が口グセのように言う憲法改正も然りである。

ダークホースは菅義偉官房長官だろう。本人はこれまで「自分は首相になろうなどと思ったことはないが口グセで周囲もその言を半ば信じている節が強い。しかし6年も官房長官を務めていれば、官僚や党内の操縦術はいまや誰よりも知り尽くしているし、内政や外交の勘どころも十分にわかっているはずだ。本人がその気になり担ぐ議員が出てくれば、たちまち最有力候補になるのではないか。

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