SNSでよく見かける「何でも批判する人」は何故そうなった?

 

そのような思いを抱いていたのだが、ある日コピーライターの糸井重里さんがゲームMOTHER2の攻略本に寄稿したメッセージがツイッターに引用されていて目にとまった。

その内容は

野球の硬式球を140kmでぶつけられたことある人にとって内角のボールを踏み込んでいけるバッターのことを「すごい」と思えるのだが、その経験のない人に限って「たいしたことない」と言う。

というもの。この意見で私のモヤモヤが解消されたように思う。なぜそのように人を批判したり、文句を言ったり、ネガティブなことばかり発信するのかと思っていたのだが、それは単にその人が様々な経験をしたり色々なことにチャレンジしていないのだと分かった。

未来に向かって努力している人は、同じように努力している人を応援し、自分の力に変える。過去にすがり今に留まる人は、努力している人を批判し、足を引っ張り、自分を慰める。

yahoo!コメントやツイッターなどで批判的な声が世の中には溢れている。物質的に恵まれて精神的に充足していない人たちにとって匿名で便利なインターネットは適したツールなのかもしれない。

今、世の中に必要なものは生活がさらに便利になるガジェットでも鮮度の良い情報でもなく、色々なことに挑戦して成功も失敗も経験するというごく単純なことのような気がしている。

image by: nopporn / Shutterstock.com

小原一将この著者の記事一覧

■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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