デキる販売員は、なぜ自分の店の商品を使って不満を探すのか?

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どんなに素敵な商品を買っても、使っていれば何かしらの「不満」を感じるシーンは出てくるもの。しかし、ショッピング時にそこまでフォローしてくれる販売員さんはほとんどいないものですよね。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、そんな接客ができるようになるため、普段から気を配っておくべきことについて記しています。

シャツとバッグ

私は仕事でもプライベートでも、シャツをよく着ます。色や形などは様々ありますが、特に無地のシャツが好きなので、お会いする方は「よくシャツを着るやつだなー」と思っていらっしゃるかもしれません。

ただ、シャツに関していうと、以前からとても不満に感じていることがあります。仕事上、常にパソコンを持ち歩くため、私はそこそこの大きさのバッグを持って出かけます。その際、例えば電車に乗るときや、ちょっと手を使いたい時などには、肩にバッグをかけることになります。すると、満員電車に長時間揺られていたりなんかすると、シャツにシワがつくのです。

肩がけするからしょうがないのですが、せっかくアイロンがけして綺麗にしたシャツも目的地に着くまでには、肩周りだけやたらとシワになっています。

何が言いたいかというと、こういう、ほんのちょっとした不満をお客様はどこかに抱えているということです。どれだけ素敵なシャツだったとしても、シワが入るとカッコよく見えません。

どれだけ素敵な靴だったとしても、汚れが目立つとおしゃれには見えません。お客様も当然そのことはわかっているのですが、販売員がそこまで言及できて不満を解消するための方法を教えてくれればいいんじゃないかと思うわけです。

例えばですが、バッグをよく肩がけするとお客様がおっしゃるのであれば、そもそもシワの入りにくいシャツをお勧めすることもあるでしょう。どうしても気に入ったデザインのものがあるというのであれば、最近はシワ取りのためのスプレーなんかも売っています。それらを使うことで、外出先でもシャツのシワを気にしなくて済むようになるかもしれません。

お客様は、商品を買って満足するのではなく、その商品を使って良い体験をして初めて満足を得ます。そこにたどり着くまでの道筋を伝えるには、このような不満を解消するための方法を伝えるというのもまた、大事なのではないでしょうか。

商品に関するちょっとした不満がきっとどんなものにもあるはずです。それを解消するための方法までを、接客と提案の中で提供できるか。自店の商品で、ぜひ考えてみましょう。

今日の質問です。

  • 自店商品を使う時のちょっとした不満はどんなものですか?
  • その解消方法を接客で提案するとしたら、どんな提案ができますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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