今年、2019年の7月20日は、人類が初めて月面に降り立ってから50年目にあたるそうです。そして月は、「人類が到達できた唯一の天体」でもあります。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、そんな地球に一番身近な「月」に焦点をあて、実は今も解明されていないその「謎」のあれこれを紹介しています。
月面着陸50周年だそうです
友人に「これは買いだね」と教えられたのが、ナショナルジオグラッフィック誌の最新号でした。
● 『ナショナルジオグラフィク2019年7月号 アポロ11号 月面着陸から50年 月に再び立つ日』
なんと、特別付録で月面図が付いているのですが、50年前の月面地図と最新情報満載の最新版のと両面刷りになっています。確かにこれだけでも十分に見応えがあります。
アポロ11号が月面に着陸したのは、1969年7月20日20時17分(UTC=世界協定時)。人類が初めて月面に降り立ったのは、21日2時56分15秒(UTC)でした。
これまでにも天体については色々ご紹介してきましが、せっかくですのであらためて月という天体について、あるいは宇宙開発についてお話ししてみましょう。
まずは「月」という天体について。地球にとって最も身近な地球外天体です。そして、最初に書いたところですが、唯一、人類が到達した地球外天体です。他の天体には探査衛星などがたどりついてはいますが、人類は月より遠いところには行けていません。
そもそもこの月はどうして地球の近くにいるのか。このことだけでも今なお解き明かせない謎です。
太陽系ができた時に、ほぼ同時にできたのでは?というのが兄弟説。地球ができる途中で遠心力の影響でちぎれてできた、とするのが親子説。たまたま通りがかった月が地球の引力に捕らえられた、という他人説。色々あります。
ただ、アポロが採取してきた月の石の研究などから、地球と月の組成の違いなどからどうもうまく説明がつかない。
ということで、最近は巨大隕石が地球に衝突し、地球の一部がえぐれて、その隕石とセットで地球の周りを回る様になった…という説が有力のようです。それも1回の衝突ではうまく説明できず、同程度の衝突が何度かあったのでは?と考えられています。
太陽系黎明期というのは、なかなか激しい動きのあった時期で、今の様に「流れ星、綺麗ね」とは言ってられない様な、過酷な環境だったようです。
いずれにしろ、激しい時代を経て、月は今も私たち地球のすぐそばに寄り添ってくれているのです。
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