前立腺がんを進行させる食事
前立腺がんを生活習慣で抑え込むためには、トマト、グレープフルーツ、豆腐、サケを食べることです。すなわち、野菜や果物、豆類、魚を食べるとよいことがわかったと思います。一方で、逆に前立腺がんを進行させる食事、がんを増殖させてしまうものもわかっています。 それは、赤身の肉と加工肉です。牛肉や豚肉などの赤身の肉です。そして、それを加工した、ハンバーグ、ソーセージ、ベーコン、ハム、スパム、などです。赤身の肉と加工肉は大腸がんのリスクでもあることが判明していますが、前立腺がんを進行させる発がん物質と呼んでもよいものなのです。
また最近の研究で、内臓脂肪や皮下脂肪の多い男性で前立腺がんが進行するリスクが高いことがわかってきました。体脂肪を減らすには運動が効果的です。腹囲を測ることはメタボ健診で勧められるようになりましたが、もともとメタボリック症候群は糖尿病や動脈硬化症になりやすくなるという状態です。健康的な食事を摂って運動をする、そして腹囲が大きくならないように注意する。これが、メタボだけでなく、前立腺がんにも勝つ方法だといえます。
文献: ● Dickerman BA, et al. Body fat distribution on computed tomography imaging and prostate cancer risk and mortality in the AGES-Reykjavik study. Cancer. 2019 Jun 10. doi: 10.1002/cncr.32167. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 31179538.
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