知ってた?「サラリーマンは厚生年金だけに加入している」はウソ

 

追記

60歳から支給されてた定額部分は昭和61年3月31日をもって廃止されて、65歳から国民年金の老齢基礎年金が支給される事になりました。しかし、60歳支給だったものをいきなり65歳支給となると、老後の生活設計が狂ってしまうので60歳から61歳、62歳、63歳、64歳…というように生年月日に応じて徐々に支給開始年齢を引き上げていって、支給開始年齢の引き上げの影響があまり大きくならないように配慮された。

男子は平成13年から平成25年までの12年間かけて引き上げ(昭和16年4月2日生まれ~昭和24年4月1日生まれの男子)、女子は平成18年から平成30年までの12年間かけて定額部分を引き上げた(昭和21年4月2日生まれ~昭和29年4月1日生まれの女子)。

例外的に現在も65歳前に定額部分が貰える人は、現在は障害等級3級に該当する人や44年以上厚生年金に加入した人船員や坑内員として15年以上働いた人などが支給される。65歳からはそれらの人も国民年金の支給となる。

定額部分との差額は経過的加算(差額加算)として補う。

8月28日の有料メルマガ第100号(今月でついに100号!)では、定額部分の歴史の流れと変化を特集します。定額部分というと皆さん苦手とするんで、親しみを持ってほしいと思います^^;

ちなみに昔、共済組合が乱立したのも定額部分が出来た影響が大きい。

image by: Shutterstock.com

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佐賀県出身。1979年生まれ。佐賀大学経済学部卒業。民間企業に勤務しながら、2009年社会保険労務士試験合格。
その翌年に民間企業を退職してから年金相談の現場にて年金相談員を経て統括者を務め、相談員の指導教育に携わってきました。
年金は国民全員に直結するテーマにもかかわらず、とても難解でわかりにくい制度のためその内容や仕組みを一般の方々が学ぶ機会や知る機会がなかなかありません。
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【著者】 年金アドバイザーhiroki 【発行周期】 不定期配信

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