店内にQRコード600枚?新店舗「ビックカメラドットコム」の狙い

 

お客様が、どこにいても、いつでも調べ、買えるような仕組みを作ることを、「オムニチャネル」と言います。オムニとは「すべての」、チャネルとは販路=売る場所、という意味です。が、「売る場所」とはあくまで、企業からの目線。

これをお客様目線に変換すると、「どこででも買うことができる」のみでなく、「どこででも、調べられて、体験することができて、買うことができる」となります。つまり、「全ての販路を使って売る」のではなく、「お客様が便利に買ったり調べたりできるようにする」のが、今求められる「オムニチャネル」なのです。

売り手目線ではなく、買い手目線になって、これまであった売り方をさらに一歩進めたのが、このビックカメラのやり方だと言えます。それもこのように、商売の環境の変化とそれに伴う、お客様の買い方の変化にいち早く気づき、すぐに対応したのがこの事例といえるでしょう。

マーケティングは、お客様が抱える問題や課題を解決することから始まります。売れない、というのはどんな商売の人にもある、大きな問題です。その解決策は「どうやったら売れるのか?」ではなく、「お客様は困っていないのか?」「不便なことはないのか?」と、お客様の立場で考えてみることになります。

その意味においても、「どこででも、いつでも買えるようになりたい」というお客様の欲求を見事に掴んだ事例です。

image by: TungCheung / Shutterstock.com

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