驚愕の帰国便「欠航理由」。NY在住日本人社長がネッシーを探す旅

 

ふらっと回転寿司屋さんに入ってみる。もちろん、日本人には馴染みのないカマンベールチーズや、クルミがネタとして乗せられたにぎりもあるけれど、それはニューヨークも同じ。世界中そうです。全世界さまざまな「SUSHI」が存在する中、本物、偽物と騒いでいる日本人の方がおかしいという気持ちになってきました。

ちなみに、全世界で絶対数的にいちばん食べられている寿司ネタは「アボカド」だそうです。パーセンテージだけでいうと、メインストリーム。アボカドこそが、本物、という理屈だってもう、屁理屈じゃない。僕は苦手で食べれないけれど。

久々の(いちおうは)「日本食」なので、突拍子もないお寿司も、それはそれで美味しく感じられました。スタッフは全員、中国人かと思ったけど、ひとり日本人らしき人もいて、それには少し驚きました。それ以上に驚いたのは価格でした。美味しいとは言えないなんちゃって寿司が、銀座の高級寿司と同価格

スコットランドのサッカークラブチーム、セルティックFCのオフィシャルショップが’目に入ったので、入店するも、さすがに真緑色のTシャツとかを勢いで買ったとして、ニューヨークに戻って着ることはないだろうなぁと購入まで至らず。旅先のテンションで、服やアクセサリーを購入して、あとで後悔することは、さすがにここまで海外旅行していると、バカな僕でも気がつきます。

結局、スコットランドとは関係ない、いつもニューヨークで利用してる、御用達のロンドンのブランドのショップで、無地のTシャツだけを購入。お土産でもなんでもない。帰りの飛行機内で着る為用に、です。

40過ぎると、さすがにカットソーは無地、もしくはワンポイントしか着れなくなり、30代に購入した、まだ着れるTシャツやポロシャツは、毎回、ひとり旅に出た際に着て、現地に捨てて帰るのが、恒例事業になりました。ビンボー性なのか、そのまま捨てればいいところ、知り合いに遭遇するわけでもない旅先で、最後の「引退試合」をさせてから、ホテルのゴミ箱に捨てて帰るようにしています。もうひとつの理由は帰りの荷物がすこしでも軽くなるから。「自撮り」の趣味もない僕は、旅先ではどんな格好でも特に気にしません。

夜の街をふらふら歩く。ホームレスも少なくなく、時折マリファナの匂いも鼻につくけれど、特別、治安が悪いという感じではありませんでした。ホテルの横のパブで一杯だけビールを飲んで、ホテルに戻りました。

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最終日、グラスゴー。当然、WiFiの通じるホテル。ニューヨークから、仕事上のアタマの痛いメールが4つ連続で入ってきます。そりゃそうだ。どこに逃げたところで、仕事は待ってくれない。追いかけてきます。バケーションなんて完全にこっちの都合。4つとも、結構、面倒くさい案件だけれど、なんとか即席で対応します。ニューヨーク戻ったらじっくり向き合わなきゃいけない。

経験上、仕事のストレスは仕事でしか解消できない。それが僕の結論です。バケーションで暖かいリゾート地に行ったところで、世界のどこにひとり旅で出かけたところで、人と関わるビジネスをしているのだから、解決策にはならない。ひととき忘れてゆっくりすることも性格上できない。やっぱりバケーションは「逃げ」には有効ではない。

なので、グラスゴー最大の、みどころ、中世スコットランドの宗教改革のキーになったグラスゴー大聖堂に行っても、どこかで仕事のことが頭から離れない悲しいサガ、でした。

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