早くニューヨークに帰りたいと思っていたところ、時刻になっても、なかなか搭乗させてくれません。飛行機の遅れは珍しくないけれど、説明がなにもないまま、空港スタッフも慌てて、ドタバタしています。結局、搭乗時間の2時間遅れで「フライトがキャンセルになった」とだけ、アナウンス。
ええええええ。今さら?どうするの?グラスゴーからニューヨークは1日1便。ということは必然、今日はもう帰れません。どうしたらいいの?
空港全体がなにかパニックの模様。フライトキャンセル自体珍しいことではないので、どうして、地上スタッフがみんな慌てているのか理解できず、そのへんのスタッフをつかまえて、事情を聞こうにも「あとで!」と取りつく島もありません。
喫煙所で、ニューヨーカーのカップルと一緒になり、「スコットランド人、説明してくれなくね?」と彼女の方が怒ってました。「今日帰れないってことは、ホテル代は航空会社が負担してくれるはずなだよな!」と彼氏の方も興奮気味。
さっき預けたはずの荷物をまた受取所まで取りに行き、明日のフライトの予約をするのに、またカウンターに並びます。でも、予想通り、長蛇の列。そりゃそうだ。乗客も、スタッフもみんなプチパニック。空港のWiFiをつなげて、ニューヨークの自宅に電話します。妻がネット上で明日のフライトをチェックインしてくれたので、もうこの長蛇に並ぶ必要はなくなりました。ただ、ホテルのチケットを配ってくれるのならば、貰わない手はない。にしても、何時間もかかりそうなこの長蛇の列に並ぶ気にもならない。
パニックであたふたしてる女性スタッフが近くを通りかかった際に、捕まえます。もうネット上でチェックインした。ホテルを手配してくれないなら、もうここを出たいんだけど、と。すると彼女は、こっちについてきて、と長蛇の列をぶちぬいて、先頭まで僕を誘導してくれました。「彼は明日のフライトをチェックイン済み。ホテルだけ案内してあげて」とカウンターに告げてくれます。この長蛇の列の中には、僕とまったく同じ状況の人もいたはずです。ネットで航空券はすでに手配したけど、ホテルのチケットだけもらおうと思ってる人が。結局、日本以外の国では行動をするかしないかですべてが変わってきます。声を上げたか、上げなかったか。それが重要だ。
引き継いでくれたカウンターの女性に、ホテルはここから近いの?タクシーで行くなら、明日ここまで来るのに、タクシーはまた迎えに来てくれるの?そんな色々は質問に、すべて「知らない」とこれ以上ないほど冷たい目で答え。
とにかくこの旅で出会ったスコットランド人、のきなみ、無愛想でした。で、もうひとつの特徴は、全員が笑っちゃうくらい、美男美女(笑)見た目、男も女もスーパーモデルみたいwwwこのタクシーの運転手もどっからどう見てもデイビッド・ベッカムだし、さっきのカウンターまで連れて行ってくれた女性も…。