韓国を襲う完全なる孤立。GSOMIA破棄とボルトン補佐官解任の余波

 

中国からもロシアからも相手にされず、日本に対して行う威嚇行為の連発により日本政府も対決姿勢を強め(韓国切りが現実味を帯びてきています)、アメリカも以前から続く断韓を着々と進め、そしてラブコールを送っていた金正恩氏からもフラれてしまった文大統領と韓国は、ついに北東アジア地域に居場所がなくなりました

アジア全体を見てみても、韓国が日本を責める慰安婦問題が、韓国軍によるベトナム戦争での慰安婦・性的な暴行事件として知られるライダハン問題が、ここにきてブーメランのように韓国を攻撃し、国際的に爆発しそうなため、ASEANからも韓国を敬遠する動きが出てきているようです。そして、以前、お話ししましたが、欧州やアフリカ、そしてラテンアメリカ諸国でも味方を失っています。ついには、国際社会においても完全孤立状態に置かれる恐れが出てきました。

北朝鮮は、米朝首脳会談やミサイル発射実験などで話題に上ることは多くなりましたが、相変わらず国際体制における孤立状態は継続しています。今、そこに韓国が加わる恐れが出てきています。もしそうなれば、朝鮮半島全体が完全に国際体制から孤立状態に置かれ、決して望みませんが、次の世界秩序の大変革の火種になるかもしれません。

トランプ大統領は自らの再選を目指す立場であるため、アメリカから朝鮮半島に攻撃を仕掛けることは、少なくも来年秋まではないと考えられますが、仮に朝鮮半島側から何かしらの挑発があり、偶発的な衝突が東シナ海やアジア周辺で起こってしまったら…日本も中国も、そしておそらくアメリカもロシアも、無傷ではいられないかもしれません。

ボルトン氏がトランプ政権を去ったことは、対イラン、対北朝鮮問題というそれぞれの問題の解決に向けた動きという観点からは、ポジティブに働く可能性がありますが、韓国の文政権が絡むより広い問題に対しては、もしかしたら、最後の留め金が外れたという意味になるのかもしれないと、私は恐れています。

もしまだ手遅れでないなら、まず日韓両国の国民、そしてメディアは、対立を煽るのではなく、文化的な交流などを通じて、何とか関係修復に乗り出すべく動いてくれることを祈ってやみません。

image by: Flickr

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