焼きそばといえば、豚肉にキャベツ…といった具が一般的ですが、元プロの料理人ともなれば、使用食材も一味違います。今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では、かつて板前として腕をふるっていた著者の佐藤 周生さんが、魚の旨味がたっぷりと入ったレシピを紹介しています。
魚の焼きそばも旨い!
佐藤です。今回は、「さば缶の水煮を使った塩焼そば」を伝授します。焼きそばというと豚肉を使うイメージがあると思いますが、実は魚で作っても意外と美味しいのです。でも、生の魚を使うと下準備がけっこう面倒ですから、使うのはこれ、「サバ缶」。しかも水煮。水煮は、塩味が付いてますから、焼きそばを塩味ベースにすればピッタリ合う。なので、塩ダレで味付けする焼きそばにします。
「サバ缶の塩ダレ焼そば」
豚肉の塩ダレ焼きそばも美味しいですが、この「サバ缶の塩ダレ焼そば」も負けていません。サバ缶の鯖は旨味が凝縮されているので、塩ダレの旨さとマッチして、焼きそば全体の美味しさを引き上げてくれます。「今日は、麺の晩飯が食べたいな」と思った時にかなりおすすめです。できれば脂がしっかりのった鯖を使用したサバ缶が良いです。この脂分が旨味になってくれますからね。しかも、脂が多いほど栄養価の高いDHA、EPAのオメガ3必須脂肪酸が豊富です。なので、今回のレシピではこの栄養が溶け出たサバ缶の煮汁も使います。捨てたら、栄養も捨てることになりますからね。もったいないので使います。
私、用事で時間の無かった夜に晩飯でこの焼きそばを作って食べました。簡単にできましたし、野菜もたっぷりなので満腹感もあり満足。ササっと晩飯を済ませたい時にもおすすめの料理です。でも、食べながら、「ビール欲しくなるなこれ」と思いました。
酒のアテにもなりそうなレシピをみて下さい。
レシピ
【材料】(1人前)
- さば缶水煮……1/2缶
- 白菜……中2枚(130g)
- 玉ねぎ……1/4コ(50g)
- 人参……小1/5本(20g)
- 焼きそば麺……1玉
- 刻みネギ、刻み海苔……適量
- 酒……大さじ1杯
- 油……小さじ2杯
【塩ダレ】(2回分)
- にんにく……1かけ(おろしにんにくでもOK)
- 胡麻油……大さじ3杯
- 塩……小さじ1と1/2杯
- 黒胡椒……小さじ2/3杯
- 胡麻……小さじ1杯
1.塩ダレを合わせておきます。
2.白菜(中2枚)は、茎の部分を2㎝幅に、葉の部分は5cm幅に切ります。
3.玉ねぎ(1/4)は、3mm幅で薄切りにします。
4.人参(1/5)は、2mm幅の輪切りにして、細く刻みます。
5.サバ缶水煮(1/2)は、ボウルにあけ、粗くほぐします。
煮汁は1/3だけ残して下さい(旨味がある)。
6.焼きそば麺は、湯沸し器の熱湯に、2分ほど浸けます。
温まったら水気をよくきっておきます。
7.フライパンを強火にかけ、油(小さじ2)を入れます。
40秒ほど熱したら中火にして玉ねぎ、人参を入れて炒めます。
8.玉ねぎ、人参が少しやわらかくなったら、白菜を加えさらにお酒(大1)も加えて炒めます。
9.白菜が軟らかくなってきたら、麺を加えて混ぜます。
10.サバ缶(煮汁ごと)、塩だれ(大さじ2杯)も加えて混ぜます。
11.混ぜながら2分ほど炒め、材料が全体に絡まったら出来上がり!
12.器に小高く盛って刻みネギ、刻み海苔をのせて完成です。
さばの水煮が塩ダレとよく合います。ちょっと変わった“魚の塩焼そば”を是非作ってみて下さい。