NY在住日本人社長が渡った「世界一」の橋とマカオドルの特殊事情

 

ニューヨークからラスベガス。ラスベガスから香港。この先1ヶ月に及ぶ長期出張のまだ3日目。すでに、もう、身体がいうことをきかないくらい疲労していることに、その時に気がつきました。30代の頃には感じなかった疲れを、香港の真夜中のきったない屋台で、出前一丁食べながら、実感します。

お酒の飲めない僕は、お持ち帰り用のアイスコーヒーを注文します。屋台を出て一口飲んで、「あ、そうだった」と気がつく。甘い。甘すぎる。香港は、おそらく中国でも、基本、コーヒーも紅茶も砂糖入り。あえてノンシュガーと注文しないと、当たり前のように、親のカタキのごとく、あっまいのが出てきます。路地のゴミ箱に一口しか飲んでいないコーヒーを捨て、見上げれば、そこが宿泊先ホテル。これだけ高層だと迷いようがない。屋台でラーメン食っただけなのに、疲れ果て、部屋に戻り、その日は終わりました。

そういえば、香港は今、世界的ニュースの真っ只中。例のデモ真っ最中です。僕が到着した日に、デモ隊の高校生が実際に撃たれる事件が発生しました。家族、スタッフ、多くの知り合いから、「大丈夫?」と連絡が入ります。後述しますが、このあと短い滞在で立ち寄った東京も、戦後最大の台風が直撃した日でした。正直、もう慣れました。

先月は、スコットランドで乗りかけた飛行機のパイロットが泥酔状態で、出発直前に逮捕され、そのことが世界的ニュースになりました。あのまま離陸していたら、墜落する可能性が高かったと報道されました。

19の頃、大阪に家出した年に、阪神大震災が起こり、27歳の時にニューヨークに渡ったその年に、同時多発テロが起こりました。死んだばあちゃんは、当時、いつも仏壇に手を合わせながら、「どうしてあの子は、いつも、そんな渦中に自ら行っちゃうの!?」と嘆いていたそうです。

ただ、今回の香港、空港で手荷物検査をかなり厳重にされた程度で特に、他に困ることはありませんでした。それに、ニューヨーク在住にしてみれば、それでも厳重とは言えないほど。日頃のNYPD(NY市警察)のチェックの方がはるかに厳しい感じです。日本は逆に恐ろしさを覚えるほど、手荷物チェックが軽すぎると感じます。

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