NY在住日本人社長が渡った「世界一」の橋とマカオドルの特殊事情

 

その日の夜には、ふたりでマカオに移動します。残り2日間はマカオでカジノざんまいです。「高橋さん、パスポート持った?」と社長。…、はぁ?香港からマカオに行くのにパスポート必要?本当に?騙されてる?オレ?「いや、いや、本当、本当。もちろん入国審査もあるよ

そう、香港は7年前に一度来たことあるけれど、マカオは今回が人生初。マカオって香港のとなり街でしょ?ニュージャージーとニューヨーク、埼玉と東京みたいなもんじゃないの?その程度の知識でした。(まず、香港とマカオの間に海があることすら知らなかった!)

香港からマカオに行くには、海にかかる世界最長の橋、港珠澳大橋をシャトルバスで渡ることになります。実はこれ、去年に完成したのだとか。まずは香港側のイミグレーションを通り、シャトルバスの発着場所へ。入管審査でのお決まりの質問、「入国の目的は?」も聞かれず。そりゃそうだ、マカオにカジノ以外で行く人なんてそうそういない。24時間のシャトルバスはだいたい10分おきに出ているのだとか。到着までの所要時間はだいたい40分。

で、この橋が圧巻でした。かなりの迫力です。今まで渡った世界中のどの橋よりも大きく長く感じました。こんなの作っちゃうんだなぁ香港人、って感じです。

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今までも北米の多くの有名な橋を車で渡ってきました。ニューヨークのジョージワシントンブリッジ。ブルックリンブリッジ。マンハッタンブリッッジ。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ。キーウエストのセブンマイルブリッジ。先月はルイジアナ州で、北米最長のポンチャートレイン湖コーズウェイも渡りました。でも、そのどれよりも今回のは、迫力があった気がします。実際の長さは知りません。ネットで調べればすぐ出てくるだろうけれど、重要なのは体感。今回の港珠澳大橋は、とにかくあらゆる意味で、世界一の橋だと思いました。

天気のいい日に、橋の向こう側にマカオが見える。今まで、この橋を多くの人が、大金を獲得して歓喜で戻った。おそらくその何倍もの人が涙で戻ってきた。橋から海に飛び込もうと思った人も少なくないはず。カジノリゾートってそういう場所なはずです。

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マカオに到着し、イミグレーションを通ります。そこからタクシーでホテルに向かいます。「マカオドルはマカオでしか使えないから、なるべく手にしない方がいいよ」タクシーの中で、社長にそう聞きました。マカオドル?なに、それ?また騙そうとしてません?何も知らない僕に、マカオでは香港ドルと、マカオドルが混在していることを説明してくれました。

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