獣医師が直伝。ケガをした犬猫に家庭でできる応急処置3選

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いたずら盛りの犬や猫がはしゃぐのは、見ていて微笑ましいもの。本当に癒されますよね。しかし、気を付けなければなりません。あまりに元気すぎて限度を越えてしまうと、思わぬ怪我や事故を起こしてしまいます。犬や猫を飼われている方なら、思わずハッとしてしまったこと、あるのではないでしょうか? そこで、メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤貴紀先生が、万が一家庭でペットがケガをした場合に、動物病院に行くまでに家庭でできる応急処置を3例紹介してくれています。

よくあるケガ「家庭でできる病院に行きながらの応急処置3つ」の方法

家庭でよく犬や猫はケガをします。ケガをした時には、犬は痛さの為に興奮し、飼い主さんに噛みつく場合があります。猫の場合は引っ掻いたり逃げ出したりする場合があります。まずは、落ち着かせて、応急処置をしながら病院に連れて行ってあげて下さい。
犬の場合は、タオルを首に巻いて耳の後ろで手で持って保定してあげて下さい。猫の場合は、バスタオルなどでくるんで持ち上げます。洗濯ネットに入れてあげる事をお勧めします。その上で、応急処置をしながら病院に行きましょう。その応急処置の内容をご説明しましょう。

(1)外傷、出血をしている場合

傷口を水で洗い流します。出血が軽い場合は傷口をガーゼなどで抑えて止血し、しっかりと包帯を巻いておきましょう。できれば、傷よりも少し心臓に近い部分を強く縛ってください。

(2)火傷をした場合

火傷した箇所が部分的な場合は、その部分に水で濡らしたタオルや冷水をかけて冷やします。保冷パックで冷やしても構いません。火傷の範囲が全身に渡る場合は、体全体を冷水につけるか、冷水に漬けたタオルで全身を包んで下さい。

(3)骨折や捻挫の可能性の場合

骨折した可能性の場合はその箇所をダンボールで支え包帯で巻いて支えて下さい。さらに、段ボールや毛布、バスタオルなどを担架にしてそっと運び、病院に向かって下さい。

まとめ

病院に行く前に少しでも処置をしていくのとしないのとでは違います。少しの待ち時間でもできる事をしてあげて下さい。そして、何をしたのか?獣医師に伝えて下さいね。無理はせずに本当に応急処理程度にして下さい。

image by:Shutterstock

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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