「本当の友達ができない」と悩む子に親がまず問いかけるべきこと

shutterstock_1242000085
 

「友達ができない」「本当の友達がいない」ということを悩む子どもは多いようです。そんな悩みを打ち明けられたとき、親はどんなアドバイスをしたらいいのでしょうか?メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロの柳川由紀さんが、まず本人に問いかけ確認すべきことがいくつかあるとアドバイス。困りごとや「友達の理想像」を明確化することが友達作りにも役に立つと教えてくれます。

友達ができない

Question

shitumon

一人娘が、「本当の友達がいない」と悩んでいます。「今いなくても、将来できるから大丈夫よ」と軽く言ったのですが、娘は「ママはできたかもしれないけど、私はママじゃないもん」と深刻です。

私は、確かに娘と違い友達が多い方なので、娘の気持ちがよくわからず、アドバイスに困ります。(小学4年女児のお母様より)

柳川さんからの回答

小学生の悩みベスト3のうちの1つが、「友達がいない」というものです。多感な年齢のお子様への助言は難しいですね。「友達がいない」と悩むお子さまへのアドバイスについてお伝えします。

1.何に困るのかを明確にする

「本当の友達がいない」とは、どういうことなのかを、まずお子さまにきちんと聞くことから始めましょう。「本当の」とはどういうことか?「友達がいない」ことで、何に困っているのか?

つまらないのか、寂しいのか、通り一遍の会話はするけれど、心を許せる人がいないのか?そもそも、友だちを欲しいのはなぜか?

お子さまが気持ちを整理し、何に不安を感じているのかを明確化できれば、お子さま自身に気づきが生まれます。まずは、親としてお子さまの発言に耳を一生懸命傾け、聴いてあげることです。

2.一歩踏み出す勇気を持たせる

お子さまが何に不安なのかを自分で気づいたとき、次に、この状況がどうなればいいのか何をしたいのかを確認することです。

一つ一つ確認していくと、子ども自身が、どうすればいいのかに気づきます。気づかなかったとしても、気持ちが整理されることで悩みの軽減につながります。

今の状態を変えたいと思うのであれば、何か行動を起こすのが一番の近道です。その時に、子どもに寄り添いながら、何ができそうかを一緒に考えましょう

中高生になるとお互いの好みや人柄など相性なども出てきますが、小学生の場合は、意外と単純な理由で友達になれるケースが多いものです。積極的に人と関わりを持つようにすることで、あっさりと友達になれるかもしれません。

じゃあ、積極的に人と関わりを持つにはどうしようか?何ができると思う?などと子どもに考えさせながらサポートすることが大切です。

print
いま読まれてます

  • 「本当の友達ができない」と悩む子に親がまず問いかけるべきこと
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け