「本当の友達ができない」と悩む子に親がまず問いかけるべきこと

 

3.自分が理想の友達になる

人によって「本当の友達」の定義が違いますね。ですから、お子さまが考える「本当の友達像」に、お子さま自身がなってみることも一つの手です。お子さまに共感した子どもが「本当の友達」になるかもしれません。

また、友だちが多い人は、年齢を問わず共通項があります。いくつか挙げましたので参考にしてみて下さい。

相手をありのまま受け入れる人
つまり、相手を評価せず欠点だとしてもそれを特性として受け入れたり捉えたりし、それも含めて丸ごと受け入れる人です。

自ら行動している人
誘われる前に誘う、連絡をくれる前に連絡するなど、受け身ではなく、自分から考え、自分の意思で行動している人です。

目の前の人を大切にする人
一緒にいても、相手がスマホを触っていたり、うわの空で話を聴いていたりすると、自分を軽視されていると感じ、残念に思います。今、目の前にいる人にフォーカスし、その人との時間を大事にできる人です。

感謝できる人
相手に感謝する気持ちを持てる人は、相手を笑顔にできる人です。笑顔は人を惹きつけます。

家庭教育アドバイス…「本当の友達」

「本当の友達」の定義は様々ですがお子さまにとっての「本当の友達像」を明確にしましょう。

人と付き合う上で、相手に良く思われたい、という気持ちが働き、なかなか自分を出せずに、相手に合わせてしまうこともあると思います。「本当の友達」を作るには「自分をさらけ出すこと」や、「絶大な信頼関係」が必要かもしれません。自分の弱さを見せたり、人に見せたことのなかった面を出したりすることで、相手も心を開きやすくなります。

また、「自分がとても大変な状況の時に助けてもらった」「辛い時期を一緒に乗り越えた」など、苦しかったり、辛かったりした経験を共有することで、連帯感が大きくなります。

人間関係は、大人でも難しいものです。本当の友達は一朝一夕にできるものではありません。時間がかかるということもお子さまに伝えておきましょう。

image by: Shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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