バレてますよ。「参考にします」と言う人は実践しないという事実

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メルマガ説明文でも「常に営業・マーケティングの本質部分に迫ります」とし、毎回の記事の最後に読者に対して「ノートに書き出す」課題を掲載している、無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者で人気コンサルタントの中久保浩平さん。今回中久保さんは、その「課題」に身を入れて取り組むことの重要さについて、具体例を交えつつ記しています。

実践者と非実践者の違い

時々、読者さんから頂くメールで、「今日の内容を今後の取り組みの参考にしたいと思っています」とか、「今日の内容はとても共感を覚えました。これから実践します」という類のものが届きます。要は「実践していないけど、これから実践する」とか、「今後、参考にする」というようなものです。

実践しようがしまいが、参考にしようがしまいが、自由なので構いませんが、これまでの経験上「実践します」とか「参考にします」とか言っているだけの人は、恐らく実践されないでしょうし、身になっているようなことはありません。過去にそうした人からその後「このように実際に実践してこうなった」などという話はほとんど聞いたことがなかったので。

毎回、この『ビジネス真実践』では「今日のまとめ」のコーナーにテーマに沿ったちょっとした課題を掲載しています。そして「考えてノートに書き出しましょう」という風に、実際に指を動かしペンを走らせるという作業が伴うものも多いです。

実際に、考えてノートに書き出している人がどれくらいいるのかは分かりませんが、ちゃんとその通りに取り組んでいる人(実践している人)は少なからずいらっしゃるようで、そうした実践者から頂くメールというのは、「いついつの課題、継続してこうこうこうして実践しています。その甲斐あってか、こうした結果が出始めています」とか、「ビジネス真実践用のノートを作って毎回実践しています。おかげさまで、業績は着実に伸びています。ノートに実際に書き出すことがどれほど自分にとって大事なことがよく分かりました」などというような類のものが届きます。

「これから実践します!」とか「参考にします!」なんて誰でも言える感想レベルではなく、実践内容を具体的に示し報告をくれるのです。明らかに、実践している人とそうでない人には違いがあるのです。

また、『ビジネス真実践』では、「今更そんなことは言われなくても分かっているよ」というような内容のものもあります。実践する人というのは、そういった内容の場合でも、「分かっているだけちゃんと理解していることとは違うということを分かっているようで実際に課題に取り組んでいます。

考えてノートに書き出す癖がついているので、「それ、聞いたことある」「言われなくても分かっている」というようなことでも、再度自問自答し腹に落としていくそうです。つまり「理解しているつもり」では終らせないんですね。

さらに、考えノートに書き出していくうちに、思いもよらなかった新たなアイデアを生み出したり、知っていたことだけど、それまでとは違った視点で物事を考えられるようになったりと今まで以上に理解を深め、視野を拡げられているなんてことも多いようです。その結果、業績がアップしたり、自分自身や組織の成長などという成果になって現れています。

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