米で加速する「断韓」の動き。韓国GSOMIA継続も深まる日米との溝

 

そんな動きを察知してか、ここにきて北朝鮮が賭けに出ました。米韓に対して揺さぶりをかけるつもりか、日米韓の同盟の溝を顕在化せるつもりか、11月28日に日本のEEZの外側に向けてミサイル発射実験を強行しました。

今回のミサイル発射の情報は韓国国防部から“GSOMIAに基づいて”日本にもたらされたとのことですが、今回のミサイル(飛翔体)発射については、日米ともに大騒ぎはせず、北朝鮮と、そして韓国の出方を見ているようです。

発射されたミサイルと思われる物体は、いったい何だったのか?また短距離弾道ミサイルだったのか?それとも最近流行りのSLBM(潜水艦から発射されるもの)だったのか?

今、日米ともに分析を進めていますが、今回何が発射されたのかという“答え”次第では、トランプ大統領の堪忍袋の緒が切れる事態を招きかねません。長距離弾道ミサイルなら問答無用ですが、もしその他の物体であっても、発射の背後に何者かの影響の強まりが存在するのであれば、話は別になるでしょう。

そこで気になる動きが北朝鮮とロシアとの間で最近行われた安全保障協議です。情報筋によると、「米からの攻撃を含む朝鮮半島有事の際にはロシアはどのような形で北朝鮮を助けるのか」という内容について細かく詰めたと伝えられてきました。

それに加えて、そこ(ロシアと北朝鮮の協議の場)には参加していませんが、どうもロシアは事前に中国政府とは詳細について詰めており、北朝鮮対応については、中国とは対立ではなく、混乱に乗じた協調を選択したようです。

つまり、これまでしばらくはつかず離れずの姿勢か、時には突き放すような対応を北朝鮮にとってきた中ロが、ここにきて、ガッツリ北朝鮮の後ろ盾につく政策判断をしたとみることができるかと思います。

その“中ロ協議”をベースに、GSOMIA継続で日米韓同盟に残留したように思われている韓国に、再度、北朝鮮カードとともに、朝鮮半島統一というカードを散らつかせて、強力にRed Teamへの参画を働きかけているようです。

そして、文政権内の対日米強硬派の中には、この“お誘い”になびきそうな強い動きがあるようです。日米政府ともに、実際には、韓国のRed Team化の可能性は想定内になっており、韓国無き北東アジア情勢の再編も、両国内で具体的な想定に入っているようです。

ここまでは韓国が直面する外交面での逆風についてお話ししましたが、どうも韓国内(文政権)も、独裁の極みと見られている北朝鮮の金正恩体制も、揺らぎを見せてきているとの情報があります。それは、同じく朝鮮半島情勢と呼ぶことができますが、どうも南北朝鮮両国内でクーデターの兆候が見られるとの情報が入ってきています。

これについて詳細はまだ分かりませんが、文政権の行き過ぎた反日により、韓国経済が瀕死の状態に陥っていることに韓国民が怒り狂い、文大統領とその側近たちを引きずり下ろす算段をしているとのことです。

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