プロトレーナーに聞く、筋トレとロングライドでの疲労回復のコツ

 

最後に睡眠です。睡眠は,ほぼすべての疲労の原因を解消してくれる万能の疲労回復手段と言えます。まず、理解すべきは、私たちは本来もっている睡眠の質をかなり下げて日々生活をしているということです。

この現代社会においてストレスが無い人を探す方が難しいでしょう。つまり、私たちの周りは、程度の差こそあれストレスで満ち溢れているのです。ストレスも適度であれば必要な側面があります。多少の緊張感を維持したり、集中したり、ヤル気に繋がったりと100%の悪者ではないのです。

しかし、過度のストレスは当然にデメリットの方が大きく、睡眠の質を知らず知らずのうちに劣化させてしまっています。まず、ちょっとした工夫で睡眠を質を阻害している要素を取り除いてやることです。

例えば、就寝前のパソコンや、寝床に入ってからのスマホなどは睡眠にとってはマイナスです。就寝前というタイミングにおいては、熱いシャワーやハードなトレーニングも睡眠にとってはマイナスとなります。カフェインや辛い食べ物も覚醒してしまいますから、睡眠にとってはありがたくないでしょう。

このように、些細な日常の癖みたいなもので、睡眠のマイナスに働く要素を少しだけ取り除いてみてください。睡眠が沈静とするならば、マイナスの要因は覚醒や高揚です。ライフスタイルに近いことなので、最初は抵抗感があるかもしれませが、慣れてしまえばかなり快適に感じることでしょう。

エキストラ・アミノアシッドを飲むことも睡眠の質を上げるうえでは推奨しています。寝る直前に4~8粒というのが推奨している粒数ですが、薬ではありませんのでその日の疲労度合を自分で判断して4~8粒の中から粒数を決めればいいと思います。

ちょっとした裏技は、あえて寝不足の状態を作ってからエキストラ・アミノアシッドを飲む事です。二日酔いなどの寝不足はもちろんNGですが、寝不足という状態は睡眠の質をあげてくれます。人間の本能に近い部分でもありますが、疲れていれば疲れを取ろうとする機能が本来は働くのです。つまり、眠たい時に眠る方が睡眠は深くなるのです。

疲労回復のために休日はお昼近くまで寝るなどという事もありますが、敢えて休日もいつもと同じ時間に起きるようにして、トレーニングなどで肉体的に疲れさせて(精神的疲労はあまりお勧めできません)、エキストラ・アミノアシッド飲んで早寝をするというパターンです。

人が持ち合わせているホメオスタシス(恒常性)と適応力を利用した、サプリメントの使い方の例とも言えます。

image by: Shutterstock.com

桑原弘樹この著者の記事一覧

桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ 』

【著者】 桑原弘樹 【月額】 ¥550/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • プロトレーナーに聞く、筋トレとロングライドでの疲労回復のコツ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け