前向きだった新人を2週間で「辞めたい」と思わせた店がしたこと

shutterstock_476481466
 

大きな希望を持ち新しい職場に入ってきた若者の情熱を、たったの半月ほどで奪ってしまう…。そんな残念極まりない事例を紹介しているのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは今回、自身の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、そのような事態が起きてしまった背景と、企業や店舗サイドが「絶対にすべきではないこと」を記しています。

見せてはいけない光景

専門学校で、販売の授業をさせてもらっているのですが、今日の授業で、生徒から、とても残念な話を聞かされました。その生徒は、あるアパレル企業に就職が決まっていて、実習でここ2週間ほど、その企業のショップへ行っていました。しかし、今日少し久々に会ってみると、「アパレルやりたくなくなりました」と相談されたのです。よくよく話を聞いてみると、その生徒は、本当に可哀想な状況に追い込まれていました。

ショップ経験自体がない生徒でしたが、例えば、お客様を接客していると、「私の客を取らないでよ!アパレルの常識知らないの?」と怒られたとか。例えば、派遣さんが休憩に入った途端に、その派遣さんの悪口大会が始まったとか。例えば、誰が指導につくのかを、実習が半分終わってようやく言われたとか。

店舗の雰囲気も悪く、近隣の他の店の売上が悪いことを笑っていたりなど、今思い出しても、にわかには信じられないことばかりを、その生徒に見せていたのです(しかも、ほとんど全部の行為は、店長がやっていたことです)。その光景を見て、その生徒は、「アパレルやりたくない」と思ってしまったというわけなんですね。

とても真面目な生徒で、しっかりと前向きに仕事に取り組もうとしていただけに、本当に残念なことです。当然、こちら側としても、良くなるように対処はしますが、それ以上に、なぜそんな光景を見せてしまったのかに対して、怒りを覚えています。

これから店や企業に入ってくる人というのは、その店や企業にとっては、宝です。新人さんが今現状どうであれ、人材として、自分たちの店を選んでくれたのですから、育てる責任はありますし、その人が育てば、結果自分たちが得をします。そんな状況の人に対して、たとえ普段がどうであれ、見せてはいけないものというのはあるはずです。

もちろん、普段から良い環境にしておくのがベストなのですが、時には、思わず愚痴をこぼしたくなったり、何かネガティブな部分が出てしまうことだってあるでしょう。その気持ちはわかります。ただ、それを見ている人は一体どう感じるでしょうか?その光景を見て、「私はここで働き続けたい」と思えるでしょうか?

その生徒は、わざわざ地方から東京へ来て、一人暮らしをしながら、それでもアパレルで働きたいと思って、頑張っていたわけです。それをたった2週間という期間で、やりたくないと思わせるのですから、よっぽどの光景だったのでしょう。本当に怒りを通り越して、悲しくなります。

私もせっかく関わった生徒なので、これからどうしていくかは聞きながら、できる限りのサポートをしていきたいと思いますが、同じような思いをさせてしまっている店やスタッフは、他にもいるのかもしれません。決して自分たちがそんなことにならないよう、気をつけていただきたいものです。

なかなかネガティブな話で申し訳ありませんが、どうしても、こんなことが起こっているということは知ってもらいたくて、書きました。

店で普通にやっているつもりのことが、周りの人からどう見えているのか、ましてや、新人さんにそんな光景を本当に見せても良いのか。ぜひ、改めて考えてみていただきたいです。

今日の質問です。

  • 「この店で働きたくない」と思ってしまうような光景には、どんな光景がありますか?
  • 逆に、「この店で働きたい」と思えるような光景は、どんなものですか?

image by: Shutterstock.com

坂本りゅういちこの著者の記事一覧

様々な接客販売業で日本一の売上を獲得した販売員がお伝えする販売力向上の秘訣!
「もっと売れる販売力を身につけたい……」「スタッフへの指導について勉強したい……」など、接客販売力を向上させるために必要な事を毎日無料で配信中。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 販売力向上講座メールマガジン 』

【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

print
  • PR まだ試していない!?あなたの「可能性」を数値化するAIスコアの実態に迫る
    まだ試していない!?あなたの「可能性」を数値化するAIスコアの実態に迫る
    (株式会社J.Score)

  • 前向きだった新人を2週間で「辞めたい」と思わせた店がしたこと
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け