秋田で確信「誰もが同じ」から始まる「障がい者の生涯学習」の形

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さまざまな福祉活動に関わるジャーナリストの引地達也さんが、その活動の中で感じた課題や、得られた気づきについて伝えてくれる、メルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』。今回は、12月5日、6日に秋田で開催され、引地さんが模擬授業を行った「共に学び、生きる共生社会コンファレンス」で感じた秋田の人たちの温かさと、その温かさが障がい者と共に学ぶ「明日の生涯学習」を作っていくという確かな手応えについて語っています。

優しく温かい眼差しが障がい者の生涯学習を作っていく

本欄でお伝えしていた全国6ブロックに分かれての「共に学び、生きる共生社会コンファレンス」(文部科学省事業)が12月から名古屋(東海北陸ブロック)を皮切りに始まった。

私は秋田市の秋田県生涯学習センターで行われた東北ブロックのコンファレンスの中で、秋田大学附属特別支援学校高等部の生徒向けに模擬授業を行ったが、本欄で事前に生徒たちを訪れ交流した模様を伝えた、その本番である。

授業は参加者が生徒の背後から見る、という設定で行われ、結果的に講義は生徒にも、ほかの参加者も肯定的に受け入れてくれたようで、会場にいた方々は温かい雰囲気で講師の私を受け入れて下さった。

授業に積極的に参加していただいた様子も、レクチャーを聞く眼差しも、それはとても親和的な雰囲気で、私に教壇という「居場所」を快く与えてくれたように思う。だから、私は最後に「この温かさこそが秋田の生涯教育を実行する上でのかけがえのないリソース」だと熱く語ってしまった。

本番を前に生徒からは授業の要望として「コミュニケーションを学びたい」との声が寄せられていたが、正直頭を抱えた。コミュニケーションは広い。30分の模擬講義の中で、最大限の学びの効果と参観する方々が授業として参考になる形を示さなければならないから、非常に悩んだ。

これまでの授業の事例を考えても、30分で完成させるのは困難。最終的にはひらめきにも似た形で、開催直前にひらめいた、「参観者も生徒」の発想に行き着いた。

コンファレンスで私の授業を見てもらうという企画意図は、障がい者に向けた生涯学習を実践する立場として、そのやり方を見たいからであり、そのやり方とは、「学ぶ」と「学ばせる」の垣根を作らない、水平型のコミュニケーションを心掛け、カリキュラムづくりをすること。

この考えをもとにコミュニケーションの実践として会場の参加者を巻き込むのは、大きな学びとなるはず、との考えで臨んだのである。

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