就活でもビジネスの現場でも、「印象」が重要なことは言わずもがなですが、自分が相手に「ビクビク」「おどおど」しているように見られていないかとお悩みの方、少なくないようです。今回の無料メルマガ『東北NO1メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』では心理カウンセラーの吉田こうじさんが、「いざという時にキョドらない方法」を伝授してくださっています。
いざという場面でキョドらない方法
以前、人事で採用面接の仕事をしていた頃、「もったいないな~」と思う人をたくさん見てきました。それはどんな人かというと、優秀だしやる気もあって、しっかりと企業研究もしているのに、「ビクビク」「おどおど」しているような仕草(癖)をしてしまうことで印象が悪くなってしまっている人です。なので、最終面接まで行けたとしても、最後の最後で「不合格」になっちゃう…。
では、どんな仕草が「ビクビク」「おどおど」している印象を与えてしまうのでしょうか?
それは、「急所を守ろうとする仕草」です。
例えば、ある場面になると途端に、腕組みをする、足を無意識に椅子に絡める、手を股の間に挟む、首回りや頭を触る、姿勢をもぞもぞさせる、目の動きが定まらなくなるなど…、人間には生き物としての防衛本能がありますが、無意識にそれが出てしまうんですね。
なので、「動く必要性のない時には無駄に動かない」ということを強く意識しておかないと、緊張した場面などでは防衛本能が発動して、無意識に色々な部分がソワソワと動いているんです(恐ろしいことに自分では全く気づいてません!)。
では、どうすれば無駄にソワソワして挙動不審に思われなくすることができるのでしょうか?
それは、脳内シミュレーションです。いわゆるイメージトレーニングですね。具体的な場面や人物をイメージして、そこに自分が堂々と立ち居振舞っている姿を何度も繰り返しシミュレーションしてみるのです。
その際には、「もしも相手がこう言ってきたら、こう切り返そう」みたいなリハーサルも織りまぜながら、自分なりに「OK」と思えるまで、繰り返し何度もやってみるといいでしょう。僕も研修の仕事を始めたばかりの頃はもちろん、今でも初めての訪問先で仕事をする前には数回イメトレをしてます。
ただし、イメージトレーニングはリラックスした状態で練習しないと、鮮明なイメージができないばかりか、ネガティブなイメージばかりが湧いてきて逆効果になることもあるので、ぜひ、リラックした状態でやることをお勧めします。特に、最悪の状況をいくつかのパターンで何度かイメトレしておくと、ちょっとやそっとのことでは動揺しなくなるので、かなり助かると思いますよ~。
とはいえ、自信がない人は「ネガティブなイメトレばかりしてしまって、余計に自分の自信を失うのでは??」と、やる前から尻込みしちゃうことがあります。そういう人って、イメトレの「目的」がブレていることが多いようです。このイメトレの目的は、
「現実に体験する前に脳内予行演習をすることで、不安なポイントを知り、その不安に慣れておくこと」
この一点だけです。もちろん、可能であれば不安ポイントが改善できるまで練習するのがベストですが、まずは慣れておかないと本番のときには、やっぱり玉砕しちゃうんです。ですから、ネガティブなイメトレになったのであれば、むしろ事前に慣れるチャンスなわけで、慣れてしまえば無駄に動揺しなくなりますから^_^
「そうか~、こういう場面で自分はこんなふうに動揺するのか~」みたいな事前情報を得られるチャンスなので、どんどんやっておくことをオススメしますよ^_^
ということで今回はここまでです。
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