そうだったのか!おむすびが「山の形」をしている納得の理由とは

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古来より日本人が大切にしてきた年中行事ですが、最近は忙しさのあまりついつい忘れがち、というご家庭も多いようです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、マナー講師で『開運 #年中行事はじめました』の著作もある井垣利英さんが、年中行事への参加がもたらす7つの素晴らしい効果について、具体的事例を交えながらわかりやすく紹介しています。

おむすびは、なぜ山の形をしているのか?

マナー講師・井垣利英さんの最新刊『開運 #年中行事はじめました。知れば、「へーっ、そうだったんだ!!」と思わず誰かに話したくなる内容が満載の一冊です。

本書の出版にこめる思いを、井垣さんが「はじめに」に綴っておられますので、その一部をご紹介します。


 

わたしは人材教育家・マナー講師として、これまで約20年間で、3,000人以上の受講生にアドバイスしています。現在も「自分磨き&マナー」のスクールを開講し、社員研修や講演会を年100回ほど行っています。

そんなわたしが年中行事に深くかかわるようになったのは、仕事というよりも、個人的な興味があってのことです。年中行事のかざりつけを学ぶ勉強会に通ったり。着物や西陣織、老舗旅館や酒造など、多くの伝統文化の仕事人さんたちとご縁ができたり。さらに文様や歴史の文献などで勉強を重ねてきました。

そして、会席料理をいただきながらマナーを学ぶ講座で、その月ごとの年中行事に関することをほんの少しずつお話しするようになりました。すると皆さんがもっと知りたい」「もっと教えてほしいと目を輝かせながら聞いてくださったのです。

わたしの実家は、幼少期から毎月、年中行事をていねいに行っていたので、どこもそうかなと思っていました。でも、年中行事に関心のないご家庭も多いことを知りました。そこで平成30年から、マナーと同時に年中行事をじっくり学べる講座をはじめました。

そのクラスで、受講生の皆さんの毎月の成長ぶりを見、感想を聞き、そしてわたし自身の実感を通して、年中行事には次のような七つの力効果)があると感じるようになりました。

1.笑顔が増える

年中行事では、一年を通して縁起かつぎが色々あります。思わずクスッと笑えるような語呂合わせも多く、昔の人の知恵や遊び心にふれるたび、心がポッと温かくなります

たとえば日本の主食は、昔からお米です。その大切な収穫物に人が手をかけて、山型に結んだものが「おむすび」。昔から山は神格化されていて、山を御神体とする神社もあります。そんな山にあやかって、神さまとご縁を結ぶために、山型にしたといわれています。いつも食べているおむすびも縁起もの!思わず「へーっ」と笑顔になりませんか?

また、年中行事を通して周りの人と会話をするチャンスも増え、新しい出会いもあり、そのたびに笑顔が増えていくのです。

2.感性が磨かれる

年中行事を学ぶことによって、見える景色が変わってきた」「街の景色が輝いて見えるようになった」と受講生の皆さんはよくいいます。体を包む空気の微妙な変化や、道に咲く花、農作物の育つようす。

また鳥の姿や虫の音などに季節の移ろいを感じたり。縁起ものや和菓子など、年中行事にまつわる職人さんたちの手仕事のすばらしさに気づいたり。今まで見過ごしていた、さまざまな変化に目がとまり、ありふれた日常生活の中にある小さな幸せにも気づけるようになります

3.センスが良くなる

年中行事のかざりつけのヒントを求めて雑誌のページをめくったり、街のディスプレイを観察するようになります。自分のかざりつけをネットにアップして人に見てもらい、褒められたりするうちに、みるみるセンスが磨かれます。贈りものや手土産にもセンスの良さが光るようになります。

4.行動力が高まる

今まで行かなかった和菓子店、伝統工芸品店、神社やお寺などへ足を運んだり。お祭りや盆踊り、地域のイベントに参加したり。年中行事を知ることで、「実際に見てみたい」「体験したいという好奇心がわき、行動力が高まります

5.自分のことが好きになる

年中行事のかざりつけをしたり、行事にあわせて和菓子を選んだり、四季の移ろいを感じられる自分がステキに思えるようになります。自己満足ですが、自分に満足できるのは幸せなこと。自分が幸せになれば、その幸せは人にもお福分けされ、周りの人も幸せになれるのです。

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