どうなる今年のアカデミー賞。NYの映画通日本人が評価する作品は

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個人的ランキングトップ10を発表

第10位 『ジョン・ウィック:パラベラム』

https://eiga.com/movie/90348/

シリーズ、すべて「もうめちゃくちゃやがな(笑)」と上映中、ツッコミながら楽しめます。シリーズ3作目。ガン・アクション・ミュージカルっていうジャンルを確立させました。(←勝手に言ってるけど)でも、アクションをここまでアートにまで持っていった作品はなかった気もします。

脚本は支離滅裂だけど、でも、映画って、要は、こーゆーのでいいんじゃねえのかな、と思わせてくれます。それにしても、キアヌ・リーブスは不思議な役者です。アジア圏での人気と、ここ北米での人気の質は違う。100%コケージョンじゃない彼は、本国では「王道の男前」というより、少しだけミステリアスに見えるのかもしれません。

第9位 『アド・アストラ』

http://www.foxmovies-jp.com/adastra/

映画評論家の方々のなかで、この作品をベスト10に入れる人は皆無じゃないでしょうか。実際、僕も上映中、何度も寝かけました。ジェニファー・グレイ監督は、これまでの作品も、なんというか、オリジナリティがないというか、特徴のない作品が多い。既視感のある映像。聞いたことあるようなメッセージ。ちょっと退屈に感じます。

多くの評論家が「地獄の黙示録」や「2001年宇宙の旅」や「インターステラー」と比較していますが、それら映画史に残る傑作と比較されても確かに分が悪い。舞台は近未来。宇宙の映像も綺麗で、リアルではあります。でも、それだけで2時間、観客の注意を引き付けられない。では、何が良くてランキングさせたのか。

ブラッド・ピットの演技、特に後半の演技に持ってかれました。おそらく今年のオスカー主演は「ジョーカー」のホアキン・フェニックスで決まりだと思います。でも、いかにもうまい演技をしているホアキンより、演技をしているようで、してないような、この作品のブラッドの方が僕的には好みです。ラストの主人公のセリフ。ベタではあるけれど、「だから、僕は映画を見続けてるんだなぁ」と思わされました。

第8位 『パピヨン』

http://www.transformer.co.jp/m/Papillon/

言わずとし知れた、あのスティーブ・マックイーンと、ダスティン・ホフマン主演、1973年の伝説映画「パピヨン」のリブートです。なので、ストーリーが面白くないわけがない。あと、今回の主役のチャーリー・ハナムのファンっていう個人的な理由もありますが8位にランクイン。

そりゃ、1973年のオリジナルを超えるのは無理だとしてもさ、それでも良くできていると思います。オリジナルに思い入れがありすぎて、ランクインさせた作品。古い映画は見る気がしない、という方は、このリブート作を見ても損はないと思います。

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